2022年10月28日金曜日

10月26日(水)6年修学旅行① ~平和集会・他

 10月26日(水)雲一つない澄みわたる青空の下、6年生の長崎修学旅行がスタートしました。2日間にわたり実施された修学旅行、本年度もコロナ対策を講じながらの実施となりましたが、6年生全員の頑張りによって、素晴らしい修学旅行となりました。

 それでは、修学旅行中の子ども達の活動の様子について、4回に分けて紹介します。


 9時10分、平和公園に到着!長崎の空も、澄みわたるさわやかな青空がいっぱいに広がっています。まずは、この平和祈念像の前で記念写真をパチリ!その後、平和集会を行うため、みんなで爆心地公園へ向かいました。
 爆心地公園は、今から約75年前の1945年8月9日11時2分、原子爆弾が落とされた場所です。今年も、この爆心地で、平和集会を行いました。はじめに、平和への祈りを込めた千羽鶴を捧げました。
 次に、平和への誓いの言葉です。慰霊碑に向かって、一人ひとり「平和」へのメッセージを大きな声で力強く宣言しました。
 そして、誓いの言葉の後、みんなで「折り鶴」を合唱しました。「♪~生きてきてよかったー。それを見つけたくて、長崎の街から、私は歩いてきた~。この胸の痛みを歌声に託して、焼け跡の下から~、ここまで歩いてきたー♬」6年生28名が力強く歌い上げました。
 今では、原爆による犠牲者は18万人を超えています。これら天国へ旅立った十数万人の犠牲者の皆さんへ、6年生の平和へのメッセージや素晴らしい歌声がしっかりと届いたことだと思います。
 合唱後、平和への祈りを込めて、千羽鶴を奉納しました。
 奉納した後、全員で1分間の黙祷を捧げ、平和集会が終了しました。さすが!6年生。素晴らしい平和集会でした。
 平和集会が終わり、みんなで原爆資料館へ行きました。いよいよ平和学習のスタートです!展示会場に入ると、すぐ正面に、原子爆弾が長崎に落とされた時間、11時2分を指す当時の柱時計が展示してありました。
 はじめに見学した展示エリアでは、原子爆弾が投下された直後の浦上天主堂の惨状が再現されていました。原爆の破壊力や恐ろしさが伝わってきます。
 長崎の町の模型上に、モニターによって原爆が投下された様子が映し出されています。原爆が投下された時の爆風や熱線、火災などの広がりがよくわかりました。
 長崎型原子爆弾(ファットマン)の実物大模型です。長崎型原爆は、周りの火薬でプルトニウムを核分裂させたと記してありました。子ども達も、しっかりとメモを取っていました。
 熱線による被害がよくわかる物がたくさん展示してありました。原子爆弾の威力、そして、恐ろしさがあらためて伝わってきました。子ども達も、これらの展示物に目が釘付けとなっていました。
 本日午前中の平和学習のメインイベントである、被爆者体験講話が原爆資料館平和学習室で、11時より行われました。この講話の語り部としてお招きしたのが、当時8歳で被爆した、市丸彪(いちまるたけし)さんです。当時の悲惨な体験と平和への思いを語っていただきました。
 市丸さんのお話に身じろぎもせず、一言も聞き漏らさないよう一生懸命に聞きながらメモを取る子ども達の姿にとても感心いたしました。高齢のため被爆者の数が年々減ってきている現状の中、大変貴重なお話を聞けたことに感謝感謝です!
 被爆者体験講話が終わり、再び爆心地公園に戻ってきました。ここで、お弁当タイムです!天気もよく、心地よいさわやかな風が吹く中、会話も弾み、ゆっくりとした時間をみんなで過ごしました。
 お弁当を食べ終わり、しばしフリータイムです。その間、爆心地公園のベンチに腰を下ろしていたアメリカ人と片言の英語を使っての交流タイムとなりました。聞くところによると、6年生の方から声を掛けたそうです。さすが!6年生ですね。思い出の国際交流となりました。