2022年12月24日土曜日

12月23日(金)冬休み前 全校集会

 いよいよ明日から冬休み。この日、朝の時間から1時間目にかけて、冬休み前の全校集会と地区児童会が行われました。


 はじめに、校長先生から、今年、古枝小学校が、第53回「博報賞」を受賞したことが報告されました。「博報賞」とは、大変優れた教育活動を行っている小・中・高等学校、その他の教育機関等に贈られる賞で、1970年から続けられている最も歴史と権威のある賞です。
 「皆さんは、地域の人達と共に、体験活動を通して、様々な多くのことを学んでいます。これらの活動での、皆さんの頑張りが「博報賞」という素晴らしい栄誉につながりました。皆さんが、古枝小学校の新しい歴史を創り上げたことを忘れないでほしい」校長先生の話に大きく頷く子ども達でした。
 校長先生の話の後、表彰がありました。今回は、祐徳いろはかるた大会や学童美術展、西日本読書感想文コンクールなどの表彰がありました。表彰を受けた子ども達は、会場から大きな拍手が送られました。
 表彰の後、生活指導の柿原先生から、冬休みの生活について話がありました。「①きまりを守った生活」「②生活リズムを崩さない」「③これまでの生活を振り返り、残された3ヵ月の目標を立てる」と、子ども達と一つ一つ確認しながら全体指導が行われました。
 全校集会が終わった後、子ども達は、各教室へ移動し、地区児童会を行いました。みんなで、冬休みの生活目標を立て、しっかりした冬休みを過ごすことを確認しました。


2022年12月21日水曜日

12月20日(火)4年UD講座④ 内田勝也さんとの交流Ⅱ

 4年生は、この日の5、6時間目、佐賀県県民協働課の協力の下、○○な障がい者の会代表の内田勝也さんを再びお招きし、第4回UD講座を実施しました。

 今回の講座の目的は、車椅子体験を通して、車椅子を使用している障がい者の方の理解を深めること、そして、内田さんとのふれあい学習を通して、内田さんの思いや考えなどをよく知り、心のバリアフリーについてさらに深く学習することです。

 なお、車椅子体験では、鹿島市社会福祉協議会からも子ども達のサポートとして参加していただきました。


 まず、内田さんから今日のUD講座について説明がありました。今日は、2つのグループに分かれ、車椅子体験と内田さんとのふれあい学習を交互に行うことを確認しました。
 その後、佐賀県県民協働課の方から、車椅子の乗り方、使用する時の留意点などについて説明がありました。子ども達も、車椅子に乗れるとあってワクワクしていました。
 そして、車椅子体験のコースについて、内田さんから説明がありました。車椅子で4つの活動を体験していきます。
 子ども達も、コースの説明を集中して聴いています。2人ペアで体験し、1人は車椅子に乗り、もう1人は車椅子に乗っている人に「手伝うことはありませんか?」と声をかけ支援を行います。上手くできるかなあ~。
 子ども達は2つのグループに分かれます。まず、車椅子体験に取り組むグループが整列します。やや緊張気味の子ども達。ガンバレ!4年生ー。
 もう1つのグループは、内田さんとのふれあい学習を行うため、会議室へ内田さんと一緒に移動します。移動中も、内田さんと積極的に言葉を交わす子ども達でした。
 体育館では、車椅子体験がスタートしました。佐賀県県民協働課の方からの説明を思い出しながら、車椅子に乗る子ども達。上手に乗れてます。
 最初の車椅子体験は、カラーコーンの間を車椅子で通り抜ける体験です。しかし、カラーコーンの間を大変狭くしている箇所は上手く通れません。ペアの人が「何かお手伝いすることはありませんか?」と声をかけます。ペアの人が車椅子の方が通りやすいように、カラーコーンの幅を広げてやります。
 次に、困り感を体験するのは、‟高さ”です。車椅子に乗ってみて初めて分かる‟高さ”の困り感。「何かお手伝いすることはありませんか?」もう1人のペアが、車椅子に乗っている人の困り感に気づいて声をかけます。「一番上にあるジュースを取ってください」実際の場面を想定して疑似体験を行います。
 次は、‟低さ”です。車椅子で生活している人にとって、低いところにある物も取ることができません。もう1人のペアが「何かお手伝いすることはありませんか?」と声をかけます。「スペードのエースを取ってください」実際の場面を想定して疑似体験を行います。
 最後は、‟段差”の困り感を体験します。マットの上を乗り越えられないのを見て、声をかけます。「何かお手伝いすることはありませんか?」そして、マットを乗り越える手伝いをします。その時も「今から、前を持ち上げます」と声をかけます。車椅子に乗っている人のことを常に考えながら行動します。
 一方、会議室では、内田さんとのふれあい学習が行われていました。内田さんから「質問がある人?」と声がかかります。子ども達の手が一斉に上がります。
 内田さんにいろんな質問をする子ども達。「車椅子で頑張っていることは何か?」「3つのさで一番きついのはどれか?」「障害があってメリットはあるか?」「骨折の中で一番痛かったのは?」「願いが1つ叶えられたら、神様に何をお願いする?」等々。内田さんは、子ども達の素朴な疑問に、一つ一つ丁寧に答えてくださいました。
 内田さんの答えた内容をしっかりとメモする子ども達。ふれあい学習は、1グループで約30分の時間しかありませんでしたが、子ども達にとって大変有意義な時間となりました。
 内田さんとのふれあい学習の時間があっという間に過ぎてしまいました。内田さんを体育館へ再び誘導する子ども達。子ども達は、体育館への移動中も、内田さんにたくさんの質問をしていました。
 最後に、自分の「ハートのバリアフリー宣言!」です。みんな、次々と広用紙に貼っていきました。自分が、これからどうするのか?、一人一人しっかりと行動宣言ができていました。ガンバレ!4年生ー。
 2日間にわたって行われた内田さんとのUD講座が終了し、子ども達から内田さんへお礼の言葉と古枝小校歌が贈られました。子ども達は、感謝の気持ちを込めて、校歌を高らかに歌いました。内田さんからとても大切なことを学んだ2日間でした。内田さん、私達のために古枝小に来てくださり、ありがとうございました。


12月20日(火)第2回人権集会

 古枝小学校では、本年度より、12月と1月の2ヶ月を人権月間に設定し、人権についてしっかりと考え、理解を深めていくことにしました。そして、その取組の一環として、この日の朝の時間、体育館にて、本年度第2回目の人権集会が行われました。


 まず、校長先生から子ども達に、第2回人権集会に添えて「一人一人のよさをわかり合い、心の輪を広げよう!」と、メッセージが贈られました。
 そして、校長先生から子ども達へ、金子みすゞの詩「星とたんぽぽ」が紹介され、「真心を込めて、見えないもの(一人一人のよさ)をしっかり見て生活してほしい」と話がありました。
 次に、各学級の‟心のめあて”の振り返りが発表されました。この‟心のめあて”は、6月の第1回人権集会で発表されたものです。各学級の代表児童からこれまで学級で頑張ってきたことが発表されました。
 次に、各学級の代表児童が、人権標語を発表しました。それぞれの標語には「人権を大切にしよう!」という強い思いがしっかりと表れていました。
 次に、人権・同和教育担当の太田先生から、「ありがとうの心」について話がありました。子ども達は、「‟ありがとうが言える人” ‟ありがとうと言ってもらえる人”になりましょう!」との太田先生の呼びかけに、「ハイ!」と力強い返事で答えていました。
 次に、各学級で取り組んできた「ありがとうの木」について紹介がありました。この取組を通して「心が温かくなった」「友達に優しくしようと思った」等々、子ども達の感想が発表されました。
 次に、先生方による絵本の読み聞かせがありました。本の題名は「ことばのかたち」です。
 「さっき私の口から発した言葉はどんな形だっただろう。昨日、友達にかけた言葉はどんな色だっただろう。・・・」子ども達は、言葉の持つ力、言葉の大切さなどについて学びました。
 最後に、坂田おさむさん作詞・作曲の「ありがとうの花」の紹介がありました。この歌は、おかあさんといっしょの卒業ソングとしても有名な歌です。
 「♬「ありがとう」っていったら、みんなが笑ってる。その顔がうれしくて、何度も「ありがとう」。町じゅうに咲いている、ありがとうの花。風に吹かれあしたに、飛んでいく・・・♪♪」片渕教頭先生のピアノ伴奏に合わせて、太田先生が、手話を交えながら「ありがとうの花」を紹介されました。子ども達もよく知ってる歌なので、一緒に口ずさみながら聴いていました。
 今日の人権集会で紹介された各学級の「ありがとうの木」は、現在、図書室横の渡り廊下に掲示されています。1月に予定されている授業参観の際には、ぜひご覧になってください。今後とも、子ども達への応援、よろしくお願いします。


2022年12月17日土曜日

12月16日(金)地震・津波避難訓練

 本日13時40分、鹿島市で地震が発生したことを想定して、地震・津波避難訓練を行いました。この訓練を通して、地震・津波に対する避難意識を高め、命を守るための必要な行動と避難経路を理解すると共に、素早く避難することを体験しました。また、本日は、午後から天気が悪くなると予報が出たため、急遽、避難場所を体育館に変更して訓練を行うことになりました。


 13時40分、掃除の時間中に、鹿島市で地震が発生したことを伝える校内放送がありました。今回、子ども達には、避難訓練の事前通知は行っておりません。しかし、子ども達は、地震発生の校内放送が流されると即座にダンゴムシのポーズをとって自分の身を守る姿勢を取ります。ダンゴムシのポーズは、周囲に身を隠す物がない場合の身を守る姿勢です。
 1年生は、素早く机の下に身を隠します。命を守る物がある場合は、即座にそれに身を隠すようにします。上手にできてます。えらいぞ!1年生ー。
 廊下を掃除している子ども達は、廊下にある机の下に、素早く身を隠します。事前通達をしていなくても、身を守る行動がきちんとできる古枝っ子達です!素晴らしいですね。
 「揺れがおさまりました。全員慌てず、静かに、素早く運動場に避難してください」の避難指示の放送に従って、子ども達は体育館に避難しました。
 体育館では、安全指導担当の柿原先生から、「心のそなえ」「物のそなえ」について話がありました。また、子ども達は、この日本で、今年1月1日から昨日12月15日までに地震が1864回もあったということを知って大いに驚いていました。そして、地震が自分達にとって大変身近な災害であることを感じていました。


2022年12月16日金曜日

12月15日(木)4年UD講座③ 内田勝也さんとの交流Ⅰ

 4年生は、この日の5、6時間目に、佐賀県県民協働課の協力を得て、○○な障がい者の会代表の内田勝也さんをお招きし、第3回UD講座を実施しました。今日は、内田さんの講話を通して、心のバリアフリーについて真剣に考えました。 


 内田さんは、現在、佐賀市役所に勤務する傍ら、市民活動団体「○○な障がい者の会」を設立され、「だれもが暮らしやすい街づくり」を目指して、講演活動など多方面で活躍されている方です。
 内田さんは、生まれつき骨が脆く骨折をしやすい「骨形成不全症」という難病を持って、この世に生まれて来られました。
 内田さんは、これまで150回を超える骨折と、20回以上の手術を乗り越えながら、車椅子で生活を送ってこられました。咳やくしゃみをするだけで、肋骨が骨折したり、ペットボトルのキャップを開ける時に、手首をひねって骨折したり、・・・等々と、普通では考えられないことで何度も骨折をしたそうです。
 また、内田さんは、小学校の時の同級生や中学校、高校の時の同級生のお陰で、楽しい学校生活を送ることができたことを話されました。何よりも大切なことは、相手を思いやる気持ちや相手のことを考えて行動することであることを、子ども達は学びました。
 今、内田さんが取り組んでいるスポーツとして、全国障がい者スポーツ大会の競技種目になっているボッチャが紹介されました。サガテレビのCMで流れている、内田さんがボッチャをやっている映像を見ながら、子ども達から「あー!見たことあるー!」と声が上がっていました。
 他にも、今取り組んでいる活動が紹介されました。それは、ノンステップバスを導入してもらう活動です。内田さんがバス会社などにお願いして実現できたことを知りました。
 また、内田さんは、旅行が大好きで、いろんなところに一人で行かれているそうです。子ども達は、」海外旅行の経験もあると聞いてビックリしながらも、目がキラキラと輝いていました。
 そして、内田さんは、旅行に行った先々で、いろいろと「困ったなあ~」と思うことがあったことを紹介されました。それが、「3つのさ」です。高い所にある物が取れなかったり、段差があって進めなかったり、狭いところが通り抜けられなかったり・・・と。
 ここで、10分休憩となりました。休憩時間に、内田さんを取り囲む子ども達。内田さんの話を聞いて、いろんな質問をしたりしていました。内田さんに興味津々の子ども達でした。
 10分休憩が終わり、内田さんの後半の話が始まりました。内田さんが子ども達に語りかけます。「障がい者とは、決して、かわいそうな人ではない、頑張っている人でもない、ましてや、特別な人ではありません。みんなよりも少し困ったなと思うことが多い人です」子ども達も大きく頷いていました。
 そして、内田さんは、子ども達に「一人一人みんな違って、みんないい、いろいろな人が暮らす社会、みんなが笑顔になるためには、何が大切だろう?」と語りかけます。
 内田さんは、3つの‟あい”、「認めあい」「助けあい」「支えあい」の必要性について話されました。そして、これこそが「心のバリアフリー」であることを伝えました。子ども達も大きく頷いていました。
 ハードのバリアフリーは、お金がかかるし、時間と場所が必要で、100点にするのは難しい。それを可能にするのが、ハート(心)のバリアフリー、そして、ハートのバリアフリーをする上で大切なことが、「気づき」「考え」「行動」であると話されました。
 子ども達の真剣な目。一生懸命にメモをとる姿。内田さんのお話が、子ども達にとって素晴らしい学びの場になっていることが伝わってきます。
 そして、まずは、困っていることに気づくことが大切で、気づいたら勇気を持って声かけをすること。「『お手伝いすることはありますか?』これは魔法の言葉です。この言葉を覚えてほしい」内田さんが、子ども達に優しく訴えます。
 そして、「やってみよう!」タイムです。自販機の画像が電子黒板に映し出されます。子ども達と「お手伝いすることはありませんか?」の声かけの実践練習をしました。
 最後に、内田さんが、子ども達に「一人一人は、この社会の中で大切な存在。困っている人を見かけたら助ける。自分が困った時は誰かに助けてもらう」そして「これからの人生いろいろな出来事があります。嬉しいこと、悲しいこと、楽しいこと、辛いこと。自分の命を大切に、明るくい楽しく生きてください」と話がありました。心に残る、あっという間の90分でした。