2021年11月30日火曜日

11月30日(火)4年防災学習④ 避難所について考えよう!

 4年生は、11月26日(金)29日(月)30日(火)の3日間にわたり、鹿島市総務課防災係の方をゲストティーチャーにお招きして、「古枝小学校をだれもが安心して利用できる避難所にするにはどうすればいいか考えよう!」をテーマに、避難所について学習を深めました。子ども達は6グループに分かれ、3つの視点から、安心して利用できる避難所について考え、「古枝プラン」を提案しました。どのグループからも創意工夫に富んだ提案が出され、学習が大いに盛り上がりました。


 まず1日目(11/26)は、お年寄りや小さな子ども、病気の人のために、「暑さ・寒さ対策」の視点で、2つのグループが「古枝プラン」を発表しました。団扇やカイロの必要数とその値段、エアコンを設置した場合の予算など、自分達で調べたことをもとに、自分達の考えを堂々と発表しました。
 2日目(11/29)は、「トイレ」の視点で、2つのグループが「古枝プラン」を発表し、だれもが使いやすい避難所について考えを深めました。子ども達からは、学校の駐車場に多目的トイレを設置することや、費用を捻出するための募金活動など様々なプランが提案されました。
 3日目(11/30)は、「プライバシーの確保」の視点で、2つのグループが「古枝プラン」を発表しました。子ども達からは、パーテーションの設置や防音対策のための段ボールの設置など、創意工夫ある様々な提案が出されました。また、子ども達は、どのグループも、発表のためにパワーポイントを自分達で作成しました。すごいですね。
 各グループから「古枝プラン」のプレゼンテーション発表がなされた後、まずは質問タイムです。各プランを聞いていた子ども達から様々な課題と質問が出されました。
 質問タイムの後は、いよいよ検討会となります。3つの視点について、Aグループの古枝プラン、Bグループの古枝プラン、どちらがよりいいプランなのか、課題をどうやって解決していけばいいか、各グループ内で話し合います。どのグループからも熱気が伝わってきます。
 提案したAグループの子ども達は、自分達のプランに対して出された課題や質問について、グループ内で検討し合います。子ども達の真剣なまなざしが素敵です。
 提案したBグループの子ども達も、自分達のプランに対して出された課題や質問について、グループ内で検討し合っています。手振り身振りで、自分の考えを伝えます。聞いている子ども達も真剣そのものです。
 さあ、グループ内で話し合ったことをみんなに発表します。各プランについて評価できるところを、理由をつけてしっかりと伝えていきます。
 授業を参観に来られた他の小学校の先生方の前でも、堂々と自分達の意見を述べる子ども達。頼もしいぞ!4年生。
 子ども達の意見交換が終わり、いよいよAグループのプランか、Bグループのプランか、評価します。評価のポイントは3つ、①色々な人が利用できるか、②普段の学校生活でも利用できるか、③実現可能か、まずはワークシート内の評定の欄に、自分の評価を書き入れます。
 次に、ワークシートに入れた評価を、1人1台PCにも入力します。子ども達は、パソコンでの作業をどんどん進めていきます。
 子ども達が入力した各自の評定が瞬時に集計され、電子黒板上にグラフで表示されます。判定結果が出ました!1人1台PCが配備され、授業の質もさらに高くなりました。
 鹿島市総務課防災係の方から、子ども達のプランの発表や、その後の子ども達の真剣な協議について講評をいただきました。自分達が一生懸命に考えたプランを防災係の方から認められ、褒めていただき、子ども達もとっても喜んでいました。
 最後に松林先生から、今回の防災学習を通して、様々な人々の立場になって考えることの大切さ、そして、様々な視点から多面的に考えることの大切さについて話がありました。4年生の皆さん、今回の防災学習も、素晴らしい学びの場となりましたね。

 

11月30日(火)全校朝会(体育館)

 11月に入り、新型コロナ感染症の新規感染者数ゼロの日が続くなど、県内の感染状況もすっかり落ち着き、この日の全校朝会も、予定通り体育館で行いました。


 いつも通り、きれいに整列して、みんなで高らかに校歌斉唱を行います。整然と並ぶ子ども達の姿は、今の学校の雰囲気そのものです。さすが、古枝っ子ですね。
 校長先生からは、12月の「人権週間」について話がありました。子ども達は、人権週間とは「一人ひとりが自分らしく生きていくことができるように、自分やお友達の良いところを見つけて、それぞれの違いを大切にすることを考える一週間のことである」と知りました。
 また、「人権週間」にちなんで「言霊」の話がありました。子ども達は、校長先生の話を聴きながら「言葉の持つ力」を知り、言葉を大切に使うことをあらためて確認しました。
 最後に、「その一言」という高橋系吾さんの詩を紹介してもらいました。校長先生から、友達を言葉で傷つけるのではなく、友達を勇気づけ、元気にするような温かい言葉を掛けられるような心優しい人になってほしいと話がありました。
 校長先生の話の後、明日12/1より、お産のために産休を取られることになった陣内絵里先生(少人数学級1組担任)の挨拶がありました。身体を大事にして、元気な赤ちゃんを産んでください。みんなで気持ちを込めて大きな拍手をしました。
 最後は、松林先生による生活指導の話です。12月の生活目標である「無言掃除」について話がありました。新しい年を迎えるためにも、みんなでしっかりと掃除をしましょう。


2021年11月29日月曜日

11月25日(木)6年修学旅行④ ~グラバー園・他

 11月25日(木)午後、南山手地区フィールドワークを行いました。子ども達は、4つのコースに分かれて、出島ワーフを出発、グラバー園を目指しました。グラバー通りでは、お土産を買ったりして、修学旅行最終日を大いに楽しみました。


 Aコースを選んだっ子ども達は、途中、長崎県美術館に立ち寄りました。長崎県美術館は、美術館所蔵のコレクションはもちろんのこと、建造物としても数々の世界的な賞を受賞した建物として有名です。子ども達は、近代的で芸術的な建物の空間も味わっていました。
 美術館では、スペイン美術の展示会もあってました。ここのゾーンは写真撮影がOKだったので、絵画の前で記念写真を撮りました。
 B・C・Dコースを選んだ子ども達は、オランダ坂へ向かいました。石畳の坂をよっこらしょ、よっこらしょ、フーフー汗をかきかき進んでいきます。さすが、坂の街、長崎ですね。でも、元気いっぱいの子ども達でした。
 オランダ坂を通って、途中、立ち寄ったのが、長崎孔子廟・中国歴代博物館です。長崎は、昔から中国とも交易を盛んに行っていました。館内には、中国国宝級の展示物が多数展示してあり、子ども達は、人間業とも思えない美術品に驚きの声を上げていました。中国三千年の歴史はすごいですね。
 孔子廟大成殿前に立っている賢人像から、子ども達が顔を出して記念写真、まるで、‟ひょっこりはん”ですね。ハイ、ピース!
 ラッキーなことに、中国の伝統芸能「変面」のショーがあってました。「変面」とは、お面が瞬時に10数枚変わるという、中国で人気の伝統芸能です。その仕掛けは、国家機密と言われています。子ども達は、貴重な体験に出会い、とっても喜んでました。
 A・Bコースの子ども達は、軍艦島デジタルミュージアムにも立ち寄りました。世界遺産となった軍艦島の歴史や軍艦島に住んでいた人々の暮らしの様子などが紹介されていて、子ども達もとても興味深く見学を行っていました。
 Cコースの子ども達は、祈りの丘絵本美術館にも立ち寄りました。館内には、約4,000点、1万冊以上の絵本がありました。楽しそうな絵本がいっぱいあって、時間が足りないですね。また、行ってみたいね。
 さて、大浦天主堂に到着。大浦天主堂は、日本最古の教会建築として国宝に指定され、2018年に世界遺産に登録されました。世界でも有名な文化遺産の前で記念写真です。ハイ!ピース。
 さあ、目的地のグラバー園に向かいます。長崎の町並みを眺めながら、長い長いエスカレーターに乗って登っていきます。目的地までもうすぐです。
 目的地のグラバー園に到着した班ごとに、記念写真をパチリ!いい天気ですね~、稲佐山もよく見えます。
 さあ、お待ちかねのお買い物の時間です。グラバー園到着後、子ども達はお土産を買いに、グラバー通りへ一斉に散らばって行きます。お店の方の話術にかかりながら、何度も迷っていた子ども達でした。
 みんな、家族へのお土産がいっぱい買えたようですね。これからバスが待つ四海楼前駐車場に向かいます。あっという間に過ぎた2日間、楽しい思い出がたくさんできた修学旅行でした。


11月25日(木)6年修学旅行③ ~眼鏡橋・出島・他

 修学旅行2日目、秋晴れの爽やかな青空が広がり、素晴らしい天気となりました。今日は、異国情緒豊かな長崎の歴史・文化について学びました。子ども達の2日目の活動の様子を紹介します。


 はじめに、長崎歴史文化博物館に行きました。ここは、江戸時代に長崎奉行所が置かれていた場所で、当時の建物を復元して博物館としたものです。長崎ならではの海外交流史をテーマに、多数の貴重な資料が展示してあります。子ども達は、数々の展示物を食い入るように見ながら、熱心にメモを取っていました。
 博物館の中に、お奉行がお白州でお裁きをする場所がありました。子ども達の「有罪!」という裁きに神妙に頭を下げているのは、担任の柿原先生です。子ども達から大きな歓声が上がりました。でかした!6年生。そう言えば、昨年も、松林先生が子ども達から裁きを受けていましたね。古枝小恒例のワンシーンでした。
 長崎歴史文化博物館を後にして、次に向かったのは、立山防空壕です。戦争中、空襲警報が発令されると、県知事ら主だった人達がここに集まり、警備や救援・救護等の指揮、連絡手配などが行われていました。
 原爆投下時、この場所から、想像を絶する原爆被害を国に報告し、それと同時に、救援救護の手配を指示したり、県外などに応援を求めたり、様々な対応を行いました。子ども達も当時のことを想像しながら防空壕の中を見学していました。
 次に向かったのは、眼鏡橋です。1634年に造られた日本初のアーチ式石橋として有名です。でも、子ども達は、この歴史的な遺産よりも、アイスクリームのようですね。満面の笑顔で記念写真。ハイ、ピース!パチリ。
 眼鏡橋でもう一つ有名なのは、ハートストーンです。ハートストーンを見つけて、子ども達が集まります。みんなこぞってハートストーンに手を当てて、愛のパワーをもらっていました。素敵なボーイフレンド、ガールフレンドができればいいですね。
 眼鏡橋を後にして、やってきたのは出島資料館です。出島は、約200年前、鎖国時代の日本で、唯一外国に開かれていた貿易の窓口でした。子ども達は、当時の異国情緒を味わいながら、長崎を代表する史跡を見学していました。
 出島資料館を後にして、次に向かったのは出島ワーフです。長崎港と稲佐山をバックに記念写真をパチリ!みんないい笑顔をしてますね。
 出島ワーフにもハートの形のオブジェがありました。みんなハートが好きですね。テンションも上がり、ここでも記念写真をパチリ!
 出島ワーフでランチタイム。子ども達は、トルコライスか、シシリアンライスの2つの料理から選択してランチをいただきました。大満足の子ども達でした。


2021年11月28日日曜日

11月24日(水)6年修学旅行② ~平和学習・他

 11月24日(水)午後、浦上地区フィールドワークを行いました。本年度は、平和学習ボランティアガイドの予約が取れなかったため、先生方がガイド役を担って実施しました。フィールドワーク終了後、追悼平和祈念館で、実際に被爆された語り部の方による被爆者体験講話を行いました。子ども達にとって、大変充実した、素晴らしい平和学習となりました。


 3つの班に分かれて、平和学習フィールドワークを行いました。ここは、山里小学校です。山里小学校は、爆心地から約700mの場所にあり、原爆によって校舎北側の1、2階を残して倒壊しました。犠牲者は、先生と児童1,581人の内、1,300人程度が一瞬のうちに亡くなりました。敷地内にある、永井博士が建立した‟あの子らの碑”に向かって、平和への誓いを立てました。
 山里小学校の裏手には、防空壕が残されています。当時被爆して大けがを負った多くの人達が、この防空壕に避難してこの中で亡くなったということです。子ども達も防空壕の中を覗き込みながら、その狭さに驚いていました。
 山里小学校内には、原爆資料室があります。子ども達は、資料室に入って、当時の貴重な資料を熱心に見ながらメモを取りました。係員の方からも、資料の説明をしてもらったりして、学習を深めました。
 山里小学校の次に訪れたのは、永井隆博士が晩年、2人の子ども達と暮らした‟如己堂”です。「己の如く隣人を愛せよ」という意味から‟如己堂(にょこどう)”と名付けられました。子ども達は、畳2畳の小さな部屋を眺めながら、如己堂が、永井博士が願った「恒久平和」と「隣人愛の精神」の象徴となっていることを知りました。
 如己堂を後にして、次に訪れたのは‟浦上天主堂”です。浦上天主堂は、明治28年に起工し、約30年の歳月をかけて建てられた東洋一の大きな教会でしたが、原爆が投下された日、一瞬のうちに爆風で崩壊しました。子ども達は、再建された浦上天主堂を見上げながら、平和の尊さをあらためて感じていました。
 これは、当時原爆の爆風によって崩壊し、小川へ転げ落ちた浦上天主堂の‟鐘楼”です。原爆の恐ろしさを後世に伝えるため、被爆遺跡として当時のままに残されていました。
 子ども達は、浦上天主堂の原爆資料室も見学しました。首だけの石像が積まれていて、戦争への怒りが伝わってきました。子ども達も一つ一つの被爆遺跡を真剣に見つめていました。
 浦上天主堂を後にして、最後に訪れたのは、平和公園です。平和記念像を見ながら、天を指さした右手は「原爆の脅威」を表し、水平に伸ばした左手は「平和」を、軽く閉じた瞼は「原爆犠牲者の冥福を祈る」という意味があるということを知りました。
 最後に、‟平和の泉”に設置されている、ある少女の手記を見ました。「のどが渇いてたまりませんでした。水には油のようなものが一面に浮いていました…」子ども達は、原爆によって、体全体が焼けただれ、喉が渇き、水を求めて亡くなっていった多くの犠牲者の方々の冥福を祈り、あらためて「平和」を誓いました。
 平和学習フィールドワークが終わり、本日の平和学習のメインイベントである被爆者体験講話が、追悼平和祈念館研究室で行われました。この講話の語り部としてお招きしたのが、当時7歳で被爆した、三田村静子さんです。当時の悲惨な体験と平和への思いを語っていただきました。
 講話の最後に「(あ)あいさつ、(い)いのち、(う)美しい学校、(え)笑顔、(お)思いやり」を大切にして学校生活を送ってほしいと話がありました。子ども達も大きく頷きながら、三田村さんの思いを感じ取っていました。
 今日の活動が終了し、バスに乗ってホテルに行きました。18時30分から、楽しい夕食の時間が始まりました。充実した一日を振り返りながら、子ども達の会話も弾んでいました。
 夕食が終わり、それぞれ部屋に戻ってフリータイムです。トランプやUNOをしたり、おしゃべりなどをしたりして、楽しい時間を過ごしました。
 部屋の中で、大いにはしゃぐ女の子達。みんなで、ジャーンプ!パチリ、記念の一枚ですね。
 今日一日、大変お疲れ様でした。もうすぐ、消灯の時間です。おやすみなさ~い。明日も元気で頑張りましょう!