2022年2月26日土曜日

2月25日(金)4年第3回UD講座 ~ 車椅子体験&心のバリアフリー

 4年生は、この日の昼休みから6時間目までの時間を使って、○○な障がい者の会代表の内田勝也さんをお招きし、第3回UD講座を実施しました。当初は、5回実施する予定でしたが、新型コロナの急拡大の影響で、今回が最後の講座となりました。子ども達は、車椅子を体験したり、内田さんの講話を聴いたりして、心のバリアフリーについて真剣に考えました。


 内田さんの講話の前に、子ども達は昼休み、体育館に集まり、車椅子体験を行いました。まず、内田さんから、車椅子の乗り方や気をつけることなどについて話がありました。
 いよいよ、車椅子体験のスタートです。教えてもらったことをみんなで確認しながら動かしてみます。
 さすが、子ども達です。呑み込みが早いですね~。みんな上手に車椅子を動かすことができるようになりました。
 昼休みの車椅子体験が終わり、5時間目、内田さんの講話となりました。内田さんは、現在、佐賀市役所に勤務する傍ら、市民活動団体「○○な障がい者の会」を設立され、「だれもが暮らしやすい街づくり」を目指して、講演活動など多方面で活躍されている方です。
 内田さんは、これまで150回を超える骨折と、20回以上の手術を乗り越えながら、車椅子での生活を送ってこられています。咳やくしゃみをするだけで、肋骨が骨折したり、ペットボトルのキャップを開ける時に、手首をひねって骨折したり、夜眠っている時に寝返りをしただけで骨折したり、・・・等々と、普通考えられないことで何度も骨折をしたそうです。
 また、内田さんは、小学校の時の同級生や中学校、高校生の時の同級生のお陰で、楽しい学校生活を送ることができたことを話されました。子ども達は、何よりも大切なことは、人のことを思いやる気持ちや相手のことを考えて行動することであることなどを学びました。
 内田さんは、今日、自分一人で、列車とバスに乗って古枝小学校に来たことを話されました。使用したバスは、ノンステップバスです。内田さんは、県内のバス会社などにお願いして、ノンステップバスを導入してもらう活動も行っておられます。
 内田さんは、旅行することが大好きで、いろんな所へ行かれているそうです。子ども達は、海外旅行の経験もあると聞いてビックリしながらも、キラキラと目が輝いていました。
 内田さんは、旅行に行った先でいろいろと「困ったなあ」と思うことがあったことを紹介されました。高い所にある物が取れなかったり、段差があって進めなかったり、狭い所が通り抜けられなかったり、急な坂道で転びそうになったり、・・・等々。
 また、内田さんは、子ども達に「一人一人みんな違って、みんないい、色々な人が暮らす社会、みんなが笑顔になるためには、何が大切だろう?」と語りかけます。
 内田さんは、3つの‟あい”、「認めあい」「助けあい」「支えあい」の必要性について話されました。そして、これこそが「心のバリアフリー」であることを伝えました。子ども達も大きく頷いていました。
 ハードのバリアフリーは、お金がかかるし、時間と場所が必要で、100点にするのは難しい。それを可能にするのが、ハート(心)のバリアフリー。そして、ハートのバリアフリーをする上で大切なことが、「気づき」「考え」「行動」であると話されました。
 そして、まずは困っていることに気づくことが大切で、気づいたら声掛けをすること、「お手伝いをすることはありますか?」これを覚えてほしい。内田さんが、子ども達に優しく訴えました。
 内田さんの講話が終わった後、車椅子で生活している人が困ることの体験をしました。これは、高い所にある物を取ろうとしている場面です。やはり、車椅子からは難しいですね。
 高い所も困りますが、低い所にある物を取ろうとするのも大変です。「取れないよう~」思わず声が出ます。
 マットを敷いて、段差の体験もしました。なかなか進めません。こんな光景に出会ったらどうするか?困っている人を見かけた時の声かけの練習もしました。腰を屈め、車椅子に乗っている人の目線で「何かお手伝いすることはありませんか?」上手にできました。みんなから大きな拍手です! 
 最後に、自分の「ハートのバリアフリー宣言!」です。みんな、次々と広用紙に貼っていきました。
 自分が、これからどのように行動するのか、一人一人、しっかりと行動宣言ができてました。ガンバレ!4年生ー。
 UD講座が終わり、内田さんの周りに子ども達が集まってきます。質問攻めにあう内田さん。今日の講座は、4年生の時のいい思い出になったようです。内田さん、本年度も古枝小学校に来てくださりありがとうございました。


2月22日(火)4年野鳥観察

 この日の1~3時間目、4年生は、鹿島市ラムサール条約推進室の環境教育プログラムを使って、野鳥観察を行いました。この日はやや風はあったものの快晴となり、野鳥を観察するのに良い日和となりました。子ども達もこの授業をとっても楽しみにしていました。


 まず、野鳥観察に出発する前に、体育館で、鹿島市ラムサール条約推進室の方による事前学習会がありました。
 子ども達は、毎年冬になると、肥前鹿島干潟には、たくさんの野鳥が飛来して生活していることを知りました。中でも、世界に4864羽しか生存が確認されていない絶滅危惧種のクツラヘラサギも毎年飛来してくることを知りました。今日の野鳥観察で、発見できるといいですね。
 野鳥観察に使用する双眼鏡の使い方を練習しました。子ども達は、出発前に、双眼鏡を覗きながら、ワクワク感が最高潮に達していました。
 鹿島市のバス2台を使って、肥前鹿島干潟に到着!野鳥観察の前に、野鳥ビンゴゲームの説明がありました。ビンゴ!になるように、ここに載っている野鳥たちを見つけましょう!
 さあ、野鳥観察のスタートです!野鳥たちは、見えるかな?子ども達が、一斉に双眼鏡を覗き込みます。
 いるいる、たくさんの野鳥たちがいます!すごいですね~。
 あれ?アオサギじゃな~い!? みんな、見て見て!
 寝そべって、双眼鏡を覗き込む子ども達。何かを発見したかな?
 野鳥はたくさんいるけど、ちょっと、遠いな~。今日は、快晴でしたが、大潮の干潮であったため、野鳥は遠くの方でエサを探していたようでした。
 クロツラヘラサギ、発見ー!遠いけど、確かに、しゃもじのような黒いくちばしを持っている野鳥がいるぞ~。
 クツラヘラサギを見た人~?大発見でしたね~。今日は、野鳥はたくさんいたけど、遠くにいたので、見えにくかったね。野鳥たちは、毎年、3月までこの干潟で暮らしていますので、またお家の人と来てくださいね。


2022年2月25日金曜日

2月17日(木)6年情報モラル講座 受講認定証授与式

 この日の3校時目、6年教室にて、情報モラル講座の授業を通して、情報モラルについてしっかりと学んできた6年生を対象に、情報モラル講座受講認定証の授与式を行いました。


 校長先生が受講認定証を読み上げます。「あなたは、令和3年度古枝小学校情報モラル教育講座の課程を修了したことを認定します。これからは、学習したことを活かし、情報社会と上手くつきあっていくことを期待します」
 厳粛な中、校長先生から、6年生一人一人に、受講認定証が渡されていきます。みんな、よく頑張ったね。
 受講認定証の授与が終わった後、校長先生から話がありました。情報化社会に対応できる専門的な知識や技術的スキルをしっかりと身につけることと同時に、危険な部分にもしっかり対応できるようになってほしい。6年生のこれからの活躍を大いに期待しています。
 子ども達も、校長先生の話をしっかりと聴いています。さすが!6年生。
 受講認定証をしみじみと見入る6年生。情報モラル講座の授業を通して、情報モラルについて大切な知識をしっかりと学びましたね。みんなの活躍を楽しみにしてます。ガンバレ!6年生。


2月17日(木)6年第2回情報モラル講座

 この日の2校時目、6年生を対象にした、本年度第2回目の情報モラル講座の授業が実施されました。この講座で、6年生は、昨年度受講した講座を含めて全ての講座を受講したことになります。この日のテーマは「オンラインゲーム~ネット依存」についてです。オンラインゲームの正しい利用とネット依存の危険性について、子ども達と共に、考えや意見を出し合いながら学習を深めました。


 まず、ネット依存の実態について、その調査結果をみんなで確認しました。これによると、「自分はネット依存だと思うか?」の問いに対して、41.9%の6年生が「はい」と回答している実態が浮かび上がってきました。
 柿原先生から、今日の学習のキーワード「コントロールする力」について話がありました。みんなでキーワードをしっかりと確認しました。
 次に、ネット依存の危険性に関する動画「ゲームに夢中になると」をみんなで視聴しました。この動画も、文科省から配信されている情報モラル学習教材の一つです。子ども達は、自分意識で真剣に動画を見ていました。
 子ども達は、それぞれ隣同士で、トラブル(ネット依存)になってしまった原因を話し合いました。子ども達は、自分のことのように真剣に考え、意見を出し合っていました。
 さあ、話し合った内容の発表です。子ども達の手が一斉に上がりました。
 子ども達から様々な意見が出されました。「ゲームをしたい気持ちを抑えきれなかった」「約束を破った」「自分の部屋にゲームを置いた」等々。
 次に、予防策や解決策について考えていくことにしました。子ども達は、それぞれの考えをワークシートに記入して、意見交換を行い、自分の考えを広げたり、深めたりしていきました。
 子ども達からは、次々と予防策・解決策が出されました。「親の見える所でゲームをする」「友達を意識しなくていいように個人でする」「ゲームをしない日を決める」「他の楽しみを見つける」等々。
 子ども達と予防策や解決策を話し合った後、動画「ゲームに夢中になると」の解説動画をみんなで視聴しました。解説の中には、ネット依存になる仕組みや原因などについて説明がありました。
 また、オンラインゲームを安全に使うポイントとして「①決めたルールは絶対に守る」「②時計をセットし、家の人にこえをかけてもらう」「③自分でやめられなくなりそうになったら、家の人に預ける」「④ペアレンタルコントロールを設定する」などがあり、子ども達は動画を見ながら大きくうなずいていました。
 今日の学習をワークシートに書き込む子ども達。ゲーム依存は、身近な問題となっているだけに、みんな真剣に取り組んでいます。
 授業の最後には、子ども達の行動宣言「これから自分はどんなことに気をつけます」がありました。子ども達からは「自分をコントロールしてインターネットを上手に使いたい」「もう一度ちゃんとしたルールを親と決めてゲームをします」「ゲームをする時しない時をきちんと決めます」「ゲームの時間を守り、優先順位を決めて、自分をコントロールしていく」等々といった宣言が出ました。
 また、子ども達は、ゲームを全くしないのではなく、自分をコントロールできる人が学力や成績も高いことを、データから確認しました。
 そして、柿原先生から最後に、ゲーム課金の問題について、実際に中学校で起こった事例が複数紹介されました。子ども達も、課金の問題の怖さについてあらためて再認識をしました。


2022年2月24日木曜日

2月16日(水)6年第1回情報モラル講座

 この日の5校時目、本年度、第1回目の情報モラル講座の授業が実施されました。6年生は、昨年度5年生の時に、情報モラル講座の授業を3回実施しています。本年度は、残す2つの情報モラル講座の授業を実施することになります。

 この日の講座のテーマは、「写真や動画の投稿」についてです。写真や動画の投稿の危険性について、子ども達と共に考えや意見を出し合いながら学習を深めました。


 今日は、写真や動画をインターネット上に公開する時の危険性について学習することをみんなで確認し合いました。
 まずは、今の古枝小学校6年生の実態調査の結果について、みんなで確認しました。この調査で、You Tubeについては100%、ティックトックは64.5%、インスタグラムは22.6%、ツイッターについては6.5% の6年生が利用したことがあると回答していました。
 「写真や動画を投稿・添付して送信したことがあるか?」の問いに対して「ある」と回答した6年生は9.7%いました。中学、高校生になるにつれて、その割合はどんどん増えていくことが予想されます。
 そして、あらためて、自分がいつトラブルに巻き込まれてもおかしくないという「自分意識」をしっかり持って、情報モラルの授業に参加することを確認しました。
 まず、写真や動画を投稿する時の危険性に関する動画「写真や動画が流出する怖さを知ろう」をみんなで視聴しました。この動画は、文科省から配信されている情報モラル学習教材の一つです。子ども達は、自分に置き換えながら真剣に動画を見ていました。
 この動画を見終わった後、動画の登場人物である‟りささん”の身の上に起こった「着替えの写真をインターネット上にアップされた」ことで、‟りささん”が「学校へ行けなくなってしまった」ことについて、みんなでその原因を考え、意見を出し合いました。
 次に、このようなトラブルが起きないための予防策、起きてしまった時の解決策についてみんなで話し合いました。子ども達は、‟りささん”の身の上に起こったことを自分のことのように真剣に考え、意見を出し合っていました。
 さあ、話し合った内容の発表です。子ども達の手が一斉に上がります。子ども達からは様々な意見が出されました。予防策としては、「写真を撮る時は、周りに人がいないかを確認する」「時と場合を考える」等々。解決策としては「信頼できる大人に相談する」等々。
 次に、動画「写真や動画が流出する怖さを知ろう」の解説動画をみんなで視聴しました。インターネット上に公開すると、自分達の友達だけに写真等を送ったことが、友達の友達へ、そのまた友達から友達へと、どんどん拡散し、世界中に広まってしまう大きな危険性があることを確認しました。
 また、解説動画では、被害者にならないために必要なこととして「①恥ずかしい写真や動画は撮らせない、送らない」「②写真や動画、個人情報をSNS等で知り合った人に送ることの危険性を理解する」などについても説明がありました。
 次に、この写真をインターネット上に公開するときに、何が問題なのかをみんなで考えました。この写真は、奥の方に関係ない人が小さく写ってしまっています。この写真が公開されることで、関係な人に危険がおよぶ可能性があることを知りました。
 次の写真は、8人の女子中学生の集合写真です。何が問題なのでしょうか?子ども達から「8人が着ているTシャツに学校名がプリントされていることが問題」と指摘されました。子ども達、よくわかっていますね。
 次に、柿原先生から「写真には、写真を撮った場所の位置情報が載っています。これにより、自宅の場所が特定される危険があります」と説明がありました。これには、子ども達も大いに驚いていました。
 次に、柿原先生から、今日の学習「写真と動画の投稿」のまとめとして「①記録性・公開性があることを十分理解して利用する」「②正しい知識を身につける」「③困った時は、大人に相談する」の3つのことが話されました。
 今日の学習内容を、ワークシートにしっかりと書き込む6年生。子ども達にとって、とってもためになる授業となりました。
 授業の最後には、子ども達の行動宣言「これから自分はどんなことに気をつけます」がありました。子ども達からは「SNS等に写真を投稿する時は、周りに人がいないことを確認したり、写真を撮って場所がばれないようにする」「写真を撮る時は、人がいないかチェックしたり、特定されるものがないかを確認する」等々の宣言が出されました。