2021年6月13日日曜日

6月11日(金)5年米作り講座Ⅰ

 5年生は、総合的な学習の時間を使って、米作り体験学習に取り組んでいます。そこで、5年生は、米作りについてさらに学習を深めようと、この日の2時間目に、佐賀県農業試験研究センター作物部長の、三原実さん(奥山在住)を講師にお招きして、米作り講座を開催しました。この講座は、計3回実施する計画を立てています。


 まず、校長先生から、三原実さんの紹介がありました。子ども達は、三原さんは、佐賀県の農業を支えていらっしゃる農業の専門家であり、しかも、古枝小学校の大先輩であることを知りました。大先輩から学ぶ「米作りの学習会」、これから楽しみですね。
 はじめに、5年生代表の3名から、自分たちが立てた学習のテーマ「古枝は、米作りに向いているか?」について、自分たちが考え話し合ったことを三原さんへ伝えました。5年生の意見としては、自然に恵まれた古枝は、米作りに向いているというものでした。
 子ども達の発表を聞いた三原さんからは、子ども達へ「みんなでよく米作りのことを考えていてとても感心しました」とお褒めの言葉がありました。そして、「本当にそうだろうか?これから、そのことを調べるポイントについて話をしていきます」と話がありました。
 三原さんから、古枝の田んぼの航空写真を見せてもらいました。古枝は、山と山の間の谷の部分を利用して米作りが行われていることがわかりました。三原さんから「この写真を見て、古枝は米作りが向いているかな?」と、考えるポイントが示されました。
 次に、北鹿島の田んぼの航空写真を見せてもらいました。三原さんから「この写真を見て、北鹿島は米作りに向いているかな?」米作りの地形から考えてみることの必要性が話されました。
 また、昨年7月の浜川水害での被害の写真も見せてもらいました。「これは、昨年の水害のときの古枝の被害状況です。北鹿島のような平地の田んぼにはこのような被害があるかな?」災害の観点から米作りについて考えてみる必要も話されました。
 「これは、北鹿島の被害ではありませんが、北鹿島と同じような平地の水害の被害です。田んぼが水没してますね。古枝には、このような被害はあるだろうか?」さて、どっちが米作りに向いているかな? 他にも、米作りに向いているかどうかを考えるポイントを、三原さんに示していただきました。
 また、田んぼの仕組みについても、三原さんから教えていただきました。米作りについて学習するためには、田んぼの仕組みがどのようになっているかを知ることはとても大切なことですね。
 三原さんの話を聞きながら、熱心にメモを取る5年生。学習が深まっているのを感じます。
 後半は、米作りと自然環境について話をしていただきました。「なぜ、赤とんぼは、人間に寄って来るのか?」子ども達は、米作りと自然環境が深くかかわっていることを知りました。
 また、水田の生態系についても教えていただきました。子ども達は、生態系がバランスよく保たれているからこそ、自然環境が保たれていて、水田が大きな役割を担っていることを知りました。
 三原さんの話が終わり、これからの学習の進め方などについてグループ毎に話し合いました。「古枝は、米作りに向いているか?」このテーマについて、これからみんなで協力して調べていくことになります。三原さんの話がとても役立ちましたね。これからの子ども達の学習が楽しみです。
 最後に、三原さんから子ども達へ、バケツで栽培されている稲を3ついただきました。これは、稲の花を観察するための稲です。稲の花は2時間ほどしか咲きません。そして、一度咲いたら二度と咲かないという幻の花です。みんなで頑張って観察しましょう。三原さん、ありがとうございました。
 また、三原さんから、これからの学習に役立ててほしいということで、「田んぼの絵本」をセットで5冊いただきました。三原さん、貴重な資料をありがとうございました。


 次の「米作り講座Ⅱ」は、7月2日(金)です。子ども達が「古枝は、米作りに向いているか?」についてこれから調べたことを三原さんに発表します。子ども達がどのような結論を出すのか、楽しみです。