2021年11月11日木曜日

11月5日(金)4年防災学習② インタビュー活動

 この日の1、2時間目に、4年生は、昨年7月の豪雨による浜川の氾濫で大きな被害を受けた、下古枝の山口政俊さん(現民生委員)のご自宅、そして、門前商店街の鶴さん(井手商店)のお店を訪問し、当時の被害の様子について話を聞きに行きました。


 朝8時半、4年生の子ども達は、まず、下古枝の山口政俊さんのご自宅を訪問しました。山口さんのお家は、浜川のすぐそばにありました。
 山口さんからは、水害の時の周辺の様子、その時の気持ち、どのような対策をしたのか、などについて話がありました。
 山口さんの話の後、子ども達は、山口さんへたくさんの質問をしました。それらの質問を通して、「60年前の7・8水害以来の体験だった。」「命が一番だと思って、公民館へ急いで避難した。」「公民館には50人くらいの人が避難していた。」等々、子ども達はさらに多くのことを知りました。
 山口さんのお家のサッシには、当時(昨年7月)の被害の様子がわかる写真が貼ってありました。子ども達は、これらの写真を食い入るようにみて、皆一様に驚いていました。
 また、サッシには、テープが貼ってありました。これは、川の水がここまで来ていたことを表したものです。子ども達の肩近くまで、水が上がってきたのがわかります。子ども達もテープのそばに立って、水害の恐ろしさを実感していました。
 子ども達は、山口さんに、家の裏の方へ連れて行ってもらい、裏側の水害の被害の様子について説明をしてもらいました。水がサッシの近くまで来たことを知ってびっくりしていました。
 この写真を見ると、白い壁の色が変わっている箇所があるのがわかりますか?当時、ここまで、水が上がってきたそうです。今では、エアコンの室外機は、こんなに高い場所に取り付けてありました。子ども達は、口々に「自分は死んどったかもしれん…」「こわか~」と言って驚いていました。
 この場所は、山口さんのお家の裏手の一番奥のところです。この空間に、当時たくさんの倒木が流れてきて折り重なったそうです。しかし、それらの折り重なった倒木が、上流からどんどん流れてくるたくさんの瓦礫などをせき止めて、家を守ってくれたそうです。
 山口さんのすぐ隣の堤防にも上がってみました。昨年7月に、浜川の氾濫によって崩れ落ちた堤防の改修工事が行われていました。今は、きれいに新しい堤防ができ上っています。子ども達は、この堤防を見ながら、氾濫した川の水の力がこんなにもすごいものであることを実感していました。
 山口さんのお家で学習した後、次は、みんなで門前商店街に行きました。訪れたお店は、鶴さんの「井手商店」さんです。
 門前商店街も大きな被害を受けました。当時、商店街の道は、まるで川が流れているようで、上の方からいろんな倒木やゴミが流れてきていたということでした。水の深さは50cmくらいだったと聞いて、子ども達も大いに驚いていました。
 井手商店でも、子ども達は、鶴さんからいろんな話を聞くことができ、昨年7月の豪雨が古枝にいかに大きな被害を起こしたのかを知り、あらためて水害の怖さを実感していました。最後は、子ども達で、被害の様子を教えてくださった鶴さんへ、大きな声で感謝の気持ちを伝えました。