2021年7月10日土曜日

7月8日(木)GIGAスクール構想公開授業

 この日の2、3時間目、古枝小学校において、GIGAスクール構想公開授業が行なわれました。教科は、6年生の理科の授業です。

 GIGAスクール構想とは、国が全国すべての小・中・高・特別支援学校等において、1人1台PC端末と高速大容量通信ネットワークを一体的に整備することで、子ども達一人一人のICT活用スキルを育み、来るべき高度情報化社会に備えることを目指しているものです。

 1人1台PC(タブレット)端末が導入されてまだ2ヵ月余りですが、本校では、1人1台PCを活用した授業実践に積極的に取り組み、先生方同士の学び合い(研修会)を進めているところです。本日は、鹿島市教育委員会から、市内の先生方にも研修の機会を与えてほしいということで、公開授業を設定しました。 


 本日の理科の学習内容は、「植物の成長と水の関わり」についてです。ホウセンカを使って、根から取り入れられた水がどこを通って体全体にいきわたるのかを観察を通して調べる学習です。1人1台PCをどのように活用し、学習を深めていくのでしょうか?楽しみです。
 まず、柿原先生が、電子黒板を使って、ホウセンカの切断する部分と切り方について具体的に説明をしていきます。ホウセンカは、水の通りがよくわかるようにと、3時間前に赤いインクを溶かした水溶液に浸けてあったものを使用します。
 茎の切り方についての説明です。茎については、根元を輪切りにしたものと、縦切りにしたものと、2か所切断します。正しく切断できるよう、切断した面についても、写真で確認します。
 葉の付け根の部分も切ります。他にも、葉っぱ、そして根、切り取る部分の説明が続きます。子ども達は、全部で5か所の部分を切断することを確認しました。
 いよいよ、作業開始!子ども達のタブレットPCには、先ほど柿原先生が電子黒板で説明していた時のスライドが自由に見れるようにしてあります。子ども達は、作業内容に沿って、説明スライドの写真を確認しながら、切断作業を手際よく進めていきます。
 子ども達は、切断面を、自分のタブレットPCで写真に撮っていきます。上手く撮れるかな~。でも、上手く撮れなくても、何度もやり直しがきくので便利です。
 タブレットPCで撮った切断面の写真を柿原先生に見せる子ども達。上手く撮れてるでしょうと、自慢げに見せる子ども達です。写真は、PC上で自由に拡大できるので、水が通っているところが赤くなっているのがはっきりわかりますね。
 子ども達は、自分で撮った写真ファイルに名前を付けて保存していきます。保存した写真は、いつでも見返すことができ、今後の学習に役立たせるようにします。
 自分達で撮った写真の中で、特によく撮れた写真は、このサイトにアップします。このサイトにアップされた写真は、電子黒板でみんなが見られるようになっています。
 みんなからアップされた写真を使いながら、今日の観察結果について確認します。この写真は、柿原先生が、茎の縦切りの断面の写真を見せながら、水の通り道がどうなっているかを、みんなで確認しているところです。
 自分達で切断して写真に撮った、5か所の切断面を見ながら、水の通りを確認し、理科ノートにスケッチします。みんな、納得のスケッチですね。
 さあ、今日の学習のまとめです。今日の学習課題は、「根から取り上げられた水はどこを通って、体全体に行きわたるか」です。各班で話し合いながらホワイトボードに考察を書いていきます。
 各班の考察の発表です。「根、茎、葉はつながっていて、根から吸い上げられた水は、茎を通って、体全体に行きわたる」みんなで、今日の学習の成果を確認し合いました。
 今日は、公開授業ということもあって、古枝小学校の先生方はもちろんのこと、市内の他の学校からも参観者があり、GIGAスクール構想の実現に向けて先生方の研修も深まりました。
 最後は、今日の学習の振り返りをタブレットPCに書き込んでいきます。今後、学習の成果はもちろんのこと、学習を終えての感想や振り返りも各自のタブレットPCの中に保存されていくことになるのでしょうね。
 振り返りの発表です。「私は最初水は根に吸収されて茎の真ん中を通って体全体にいくと思っていました。ですが、実験をしたら、水は根に吸収されて、茎の外側を通って「根」「茎」「葉」の順番に行くとわかりました。予想と違ったので頭に残りました」と、素晴らしい振り返りの発表でした。どの子ども達も大きく頷いていました。