2021年7月18日日曜日

7月16日(金)4年干潟の浄化実験

 この日の5時間目、4年生は、ラムサール条約推進室から講師の先生をお招きして「干潟の働きを知ろう!」というテーマで、干潟の浄化実験に取り組みました。子ども達は、この実験を通して、干潟が持つ浄化の力を知ると共に、干潟になぜ多くの生き物達が暮らしているのかを学びました。


 はじめに、二枚貝(牡蠣)を使って実験を行いました。一つのビーカーには、小麦粉を入れてかき混ぜ、白く濁った水が入れてあります。もう一つのビーカーは、同じく小麦粉で白く濁らせたビーカーの中に、二枚貝を入れています。さて、30分後、どのようになるでしょう?
 二枚貝を入れたビーカーがどうなるのか、みんなで予想を立てます。「そのままかな~?」「水がきれいになるんじゃないかな~?」30分後が楽しみです。
 次に、いよいよ干潟の力を見る実験(干潟の浄化実験)のスタートです!墨汁を入れて黒く濁った水と、墨汁と潟を混ぜて黒く濁らせた水を、それぞれろ紙に流し込みます。さて、どうなるだろう?比べてみたいと思います。
 まずは、みんなで話し合って予想を立てます。そして、なぜ、その予想を立てたのか、理由についても考えます。どの班も、活発に話し合いがなされていました。
 さあ、予想の発表です。子ども達から、一斉に手が上がります。「汚れたままだと思います。なぜなら、水が潟にたまって墨汁だけがビーカーに出てくる」「きれいになると思います。潟が墨汁をくっつけるから」等々、いろんな意見が出されました。
 それでは、実験の準備です。墨汁で黒く濁った水の中に、潟を入れてかき混ぜます。
 さあ、潟の入った墨汁入りの黒い水をろ紙に流し込みます。さっきは、墨汁だけを入れた黒い水を流し込んだら、そのまんま変わらずに黒い水がビーカーに入っていったけど、今度はどうなるのかなあ~?緊張の一瞬です。
 「えっ?透明の水が落ちてくるよー!」「すごーい!」どの班からも歓声が上がります。思わぬ実験結果に驚く子ども達です。
 見てください。私達の班も、透明になったよー!やりましたー、Vー!
 みんなわかったかな。干潟の力ってすごいですね!潟に汚れが付着してきれいな水になります。有明海は、見た目は潟で汚れているように見えますが、実は潟のお陰でとってもきれいな海なんです。だから、たくさんの生き物達が暮らしているのです。
 さて、30分が過ぎました。二枚貝を入れたビーカーの水はどうなっていますか?なんと、透明の水になっていますね。二枚貝も、水を浄化する力があることがわかりますね。二枚貝が汚れを食べて、水をきれいにしてくれるのです。有明海には、この二枚貝もたくさん住んでます。有明海って、すごいですね。
 でも、人間が作り出した、プラスティックのゴミや金属のゴミなどは、干潟や二枚貝の力を持ってしてもきれいにすることができません。自然の環境を守っていくためにも、このようなゴミを捨てないようにしましょう。そして、これからも環境問題に関心を持ってほしいと思います。4年生の皆さん、今日はとってもいい勉強になりましたね。