2020年10月30日金曜日

10月27日(火)4年第3回UD講座 ~ 車椅子体験

 本日4年生は、5、6時間目の総合的な学習の時間を使って、佐賀県県民協働課の皆さんと佐賀県難病相談支援センターの皆さんの協力を得て、UD講座「車椅子体験」を行いました。子ども達は、車椅子で生活をされている方の話を実際に聞いたり、車椅子に実際に乗ってみたりしながら、福祉に対する知識や考えを深めていました。 

 はじめに、佐賀県難病相談支援センターの方から、車椅子生活を送っていて、困ったこと、悲しかったこと、学んだこと等々、今日のUD講座で学んでほしいことについて話をしてもらいました。
 車椅子の乗り方や気をつけることなどについても教えていただきました。
 また、介助の際に、車椅子を押していく時に気をつけなければいけないことなどについても教えていただきました。子ども達は、車椅子に乗っている方への思いやりが何よりも大切であることを学びました。
 車椅子を持ち上げて運ぶ時の留意点についても教えていただきました。車椅子に乗っている人が子どもであっても、大人4人で慎重に持ち上げなければならないことを知りました。そして、車椅子に乗っている人への声かけがとても大事であることを学びました。
 講話の後、皆で1F多目的トイレに移動しました。ここでは、トイレ中央にスリッパが置いてあると、車椅子に乗っている人にとって、進入の妨げになることを知りました。ここでも、使用する人のことを考える大切さを学びました。
 いよいよ、車椅子体験のスタートです。車椅子を慎重に操作しながら、カラーコーンの間をジグザグに進行します。やってみると、なかなか難しいですね。
 運動場にも車椅子で行きました。ヨッコラショ、ヨッコラショ、上手く進めません。砂地での操作が大変苦労することを実感しました。
 段差があるところを進む時に、何言わずに車椅子を急に持ち上げると、車椅子人おっている人は、ビックリして、とても怖いんだなあと実感しました。「上げますよー」の一声がとても大切であることがよくわかりました。車椅子に乗ってみないとわからないことがたくさんありますね。
 傘を差しての車椅子の体験もやってみました。片手で車椅子を操作する難しさを実感しました。車椅子の人達は、雨が降ったらとても困ることを知りました。
 車椅子の体験の合間に、ピロティで、掲示を見ながらユニバーサルデザインの必要性についても話を聞きました。子ども達は改めて、街のあちこちで、ユニバーサルデザインの工夫がなされていることを知りました。
 車椅子の人が乗っている車の中も見せていただきました。子ども達は興味深そうに車の中をのぞき込みながら、いろいろと質問していました。
 最後に、会議室に戻って、今日の学習の振り返りを行いました。「車椅子に乗っている人が困っていたら、自分から声をかけたい」とか、「車椅子に乗っている人の大変さがわかった」とか、子ども達は、今日の学習についてたくさんの感想を発表していました。福祉についての学びの深まりを感じました。