2020年11月22日日曜日

11月19日(木)4年第5回UD講座 ~ 栁川さんに学ぶ

 10月からスタートしたUD講座もいよいよ最終日となりました。本日4年生は、5、6時間目の総合的な学習の時間を使って 、第5回UD講座を開催しました。最終回の今回は、盲目のマラソンランナーで有名な佐賀市在住の栁川春己さんと、現在、栁川さんの伴走者としてサポートをしておられる、佐賀市在住の飯盛清彦さんをお招きして、講話による交流会を行いました。


 栁川さん(写真左)は、1996年アトランタパラリンピック(視覚障がい者の部)でマラソン競技初の金メダルを獲得した有名なアスリートです。事前に聞かされていた子ども達は、目の前にいる栁川さんを前に、目が輝いていました。
 栁川さんに、アトランタパラリンピックで金メダルを獲得したときの秘話を話してもらいました。途中、何度も諦めようとしたことや、当時の伴走者の叱咤に奮い立ったこととか、ゴール直前は脱水状態だったこととか、等々。子ども達は、栄光の裏に隠された話を聞いて、強く心に響いていました。
 アトランタパラリンピックに向けて、どんなトレーニングをやっていたのかを聞きました。子ども達は、多くの努力の後に金メダルがあったことをあらためて知りました。そして、努力を続ければ夢が叶うことを感じ取りました。
 前半の話が終わり、中休みとなりました。栁川さんの周りに子ども達が一斉に集まってきて、栁川さんの許可をもらい、アトランタパラリンピックの金メダルを触っています。子ども達は、本物の金メダルに触れることができて、とても感激していました。
 今度は、子ども達が、第1回UD講座で視覚障がい者の山下さんご夫婦からいただいた点字で作った名札を栁川さんへ触ってもらいました。栁川さんから名前を言ってもらい、子ども達はとても喜んでいました。
 後半は、パラリンピックについての話をしてもらいました。子ども達はあらためて「来年、日本でオリンピックやパラリンピックが開催されるといいなー」と思っていました。
 栁川さんから最後にパラリンピックの精神について話をしてもらいました。「なくしたものを数えるな、今ある能力をどう生かすかを考えろ!」パラリンピックの精神は、子ども達の心に大いに響く素晴らしいものでした。