2021年12月29日水曜日

12月21日(火)ふれあい人権・道徳の日

 古枝小学校では、昨年度より12月に「ふれあい人権・道徳の日」を設定し、全校児童を対象にした人権集会や6年生を対象にした「命の教育」の授業、全学級で人権をテーマにした道徳の授業参観を行いました。


 朝の時間から1時間目を使って、体育館で人権集会を行いました。人権集会では、各学級の代表が、人権標語を発表しました。それぞれの標語には、「人権を大切にしよう!」という強い思いがしっかりと表れていました。
 そして、先生方による絵本の読み聞かせがありました。本の題名は「まっくろネリノ」です。子ども達は、人との違いを認め、本当の自分(自分の個性)を受け入れ成長していくことの大切さを学びました。
 「まっくろネリノ」の読み聞かせの振り返りでは、「みんなと違っていいということがわかりました。」「違いって素敵だなあと思いました。」等々、子ども達からたくさんの感想が発表されました。
 「ありがとうの木」の取組についても、各学級から発表がありました。これは、日常の学校生活の中で、友達などへの感謝の気持ちを付箋紙に貼っていく取組です。どの学級の「ありがとうの木」にもたくさんのありがとうの気持ちが綴られていて本当に心があったかになります。
 6年生は、この日の3、4時間目に、佐賀市在住の助産師、津上泰子先生をお招きして「命の教育」を実施しました。はじめに、津上先生から「命の誕生・人と身体の成長」という題で講話がありました。
 その後、絵本「うまれてきてくれて、ありがとう」の読み聞かせがありました。かけがえのない命の重さについて考えさせられました。
 そして最後は、グループ別に「妊婦体験」がありました。子ども達は、10㎏ほどの重りの入ったリックをお腹に抱えて、歩いたり、屈んだり、座ったり、…日常の何気ない動きを妊婦になったつもりで体験しました。子ども達は、体験後、あらためてお母さんへの感謝の気持ちを持つことができました。
 この日の午後5、6時間目は、人権をテーマにした道徳の授業参観です。1年生は、「どうすればたのしくあそべるかな?」という資料を使って道徳の授業が行なわれました。この資料は、車椅子の子、視覚障がいの子、外国の子、コミュニケーションが苦手な子が登場します。「友情・信頼」について学び合いました。
 2年生では、「おなじとちがい」という教材を使って道徳の授業が行なわれました。この教材は、「おなじ・ちがいゲーム」や「ちがい発見クイズ」を通して、楽しみながら友達の違いを発見していきます。子ども達は、この学習を通して「個性の伸長」について学びました。
 3年生では、「お誕生日おめでとう」という資料を使って道徳の授業が行なわれました。主人公まさとしは、9歳の誕生日にお母さんから1通の手紙をもらいます。その中に、この世に生まれてくることができなかった命のことが書いてありました。子ども達は、この手紙を通して「命の尊さ」について学びました。
 3年生の子ども達は、授業の最後に、自分のお母さんからの手紙をもらいました。その手紙には、生まれた時のお母さんの気持ちが書かれています。お母さんからの手紙を真剣に読む子ども達。目に涙をためている子どももいました。
 4年生では、「決めつけって何だろう?」という資料を使って道徳の授業が行なわれました。この資料は、ジェンダーについて考える内容になっています。子ども達は、「女だから」「男だから」という偏見にとらわれることなく、自分らしく生きることの大切さについて学びました。
 5年生は、「思いを伝えるのはむずかしい。」という資料を使って道徳の授業が行なわれました。子ども達は、直接出会って行うコミュニケーションと携帯電話等のメールによるコミュニケーションを比較して、相手のことを考え、尊重することの大切さや態度について学びました。
 6年生は、「子どもにも権利がある」という資料を使って道徳の授業が行なわれました。子ども達は、日本国憲法で保障されている「基本的人権」や子どもの権利条約などの資料を通して、自他の人権を保障することの大切さや態度について学びました。