2021年12月11日土曜日

12月2日(木)4年防災学習⑤ 災害ゴミのことを考えよう!

 4年生が取り組んできた防災学習の授業も、いよいよ最終日となりました。4年生は、この日の2時間目に、「災害ゴミ」について学習会を行いました。


 この日にゲストティーチャーとしてお招きしたのは、中尾地区にある鹿島環境整備社取締役社長の小野原伸さんです。災害ゴミのエキスパートです。子ども達から出てきた疑問「災害で発生した大量のゴミはどうなるのだろう?」の解決に一緒に取り組んでいただきます。
 まず、小野原さんから子ども達へ「自然災害ってどんな災害を考えますか?」と質問が出されました。子ども達から一斉に手が上がります。
 小野原さんから、今年の夏に発生した豪雨による武雄市の水害の様子を見せていただきました。復旧した街の様子と対比しながら写真を見せていただいたので、水害の様子がよく分かりました。子ども達も大いに驚いていました。
 大町町の水害の様子も、復旧後の様子と対比しながら見せていただきました。あらためて水害の恐ろしさを感じ取った子ども達でした。
 水害が発生すると大量の災害ゴミが発生します。この大量の災害ゴミを取りあえず一カ所の集める場所が仮置き場です。まず、様々なゴミがごちゃ混ぜに置いてある仮置き場の写真を見せていただきました。
 次に見せていただいたのは、様々なゴミをきちんと分別して置いてある仮置き場の様子です。子ども達からも見て分かるように、整然としている様子が写真から分かります。仮置き場には、被害を受けた方から災害ゴミがどんどん運ばれてきます。これをきちんと分別して置くことがとても大事です。
 また、子ども達は、大きな災害の時は、佐賀県内からたくさんの同業者の方々が無償で応援に駆け付けてきて、災害ゴミの収集を手伝っていただいていることも知りました。子ども達は大いに感心していました。
 昨年の浜川の水害で生じた災害ゴミの写真を見せていただきました。上流の方からたくさんの大木や木切れ、大きな石などが家の中に流れ込んでいる様子に子ども達もビックリしていました。そして、この写真が下古枝の山口さんのお宅と知ってさらに驚いていました。
 小野原さんから子ども達への質問です。「災害ゴミで仮置き場に持ってこられたら困るものは何?」子ども達が一斉に話し合いを始めます。「動物の死骸」「生ごみ」等々。子ども達は、水害は夏に起こることが多く、すぐに腐って臭いがするものはゴミとして出されないことを知りました。
 子ども達からも小野原さんへ質問がたくさん出されました。「大町町の水害の時の、水に浮いていた油はどのようにして取り除いたの?」等々。
 小野原さんからは、油の被害の写真を見せてもらいながら、たくさんのスポンジを油の上に浮かせ、そのスポンジで油を吸い取り、スポンジごと取り除いたことを教えていただきました。子ども達も大いに納得していました。
 最後に、今日の学習を振り返っての感想発表です。子ども達から一斉に手が上がります。今日の学習がとてもためになったことを発表しました。小野原さんからは、最後に「もし災害があったら一番大事なのは、自分や家族の命です。できるだけ早く非難してください!」と話がありました。