この日の6時間目、6年生は、 祐徳伶人会の皆さんをお招きして、「雅楽」演奏会を行い、雅楽について理解を深めました。6年生の音楽では、日本の古典音楽について学ぶ単元があります。今回の演奏会は、この授業の一環として実現したもので、本校初の取組となります。
演奏は、教科書にも載っている「越天楽今様」(えてんらくいまよう)をはじめ、神職の方が入退場する時の曲などが演奏されました。演奏を聴く子ども達の姿勢をご覧ください。いつもより背筋が伸びているような感じがします。 |
雅楽の歴史は、飛鳥時代から平安時代に遡ります。雅楽独特の調べが演奏され、体育館は何とも厳かな雰囲気に包まれました。 |
演奏している「祐徳伶人会」は、門前商店街の方々を中心に構成されています。「伶人」とは、雅楽を奏する人のことを指します。みやびな衣装に身を包んだ伶人会の方々を見ていると、時代がタイムスリップしたような感じがします。 |
演奏が終わり、演奏された曲や楽器の説明がありました。説明するのは、子ども達がいつもパソコンの学習でお世話になっているICT支援員の諸岡先生です。子ども達は、諸岡先生が伶人会のメンバーと知って大いに驚いていました。 |
その後、伶人会の方々との交流タイムとなりました。伶人会の方々の周りに子ども達が集まり、思い思いに質問をしたり、雅楽の楽器にさわらせてもらったりしました。 |
この楽器は、「鞨鼓」(かっこ)という太鼓です。演奏の速度を決めたり、終わりの合図をしたりします。この楽器は、指揮者のいない雅楽の演奏において、その役割を担っているため、ベテランの奏者が受け持つということです。この日は、2本のばちで打たせてもらいました。子ども達にとって貴重な体験です。 |
ステージ上の真ん中の楽器は、ひときわ目立つ「楽太鼓」(がくだいこ)です。この太鼓も叩かせてもらいました。 |
また、「鉦鼓」(しょうこ)と呼ばれる楽器にも触れさせてもらいました。青銅製の厚い皿形の内側を2本のばちで叩きます。 |
また、「笙」(しょう)と呼ばれる楽器にも触れさせてもらいました。オルガンのような柔らかい音を出し、雅楽の独特な雰囲気をつくります。何とも珍しい楽器に興味津々です。 |
雅楽の楽譜も見せていただきました。雅楽は、「口伝」(こうでん)と言って、師匠が弟子に口で伝えていく音楽です。ですから、音符ではなく、記号みたいなものが書かれていました。子ども達も、想像とは違う楽譜を見て驚いていました。 |
最後に、祐徳伶人会の皆さんと記念写真をパチリ!今日は、雅楽のことがよくわかりました。そして、大変貴重な体験をさせていただきました。ありがとうございました! |