2022年9月30日金曜日

9月29日(木)4年防災学習② 公民館・消防団の取組

 この日の1、2時間目、古枝公民館の今村さん、下古枝地区消防団の片淵さんをお招きして、地域での防災の取組、すなわち「共助」について学ぶ学習会を開催しました。 


 今日の学習会では、一昨年前の浜川の氾濫のような大きな災害に、どのように対応していくのかについて学ぶことが学習のテーマとなっています。前回の現地学習会で、防災についての意識が高まった子ども達、今日の学習会をとても楽しみにしていました。
 今村さんからは、公民館の防災の取組について話がありました。まず、子ども達が住んでいる古枝地区の状況(地理的位置、人口、世帯数など)について説明がありました。
 次に、今村さんがスマホで撮影されていた、一昨年前の浜川の氾濫(水害)の様子を映した記録動画をみんなで見ました。写真と違って、水害のすごい映像に、子ども達も驚きの声を上げていました。
 また、今村さんからは、災害が起きた時は、3つの力、すなわち「公助」「共助」「自助」で命を守ることを教えてもらいました。そして、明日は我が身という気持ちで生活をすることが大切であることを教えてもらいました。
 また、古枝地区にある避難所についても教えてもらいました。避難所を示す看板には、どんなことが書いてあるのか、1つ1つ看板を示しながら説明する今村さん。子ども達も頷きながら真剣に話を聞いていました。
 川の様子を捉える監視カメラが、祐徳稲荷神社に設置されたことも教えていただきました。大雨が降った時、ここから映し出された映像が、鹿島ケーブルテレビで常に見られます。これを見ることで、いち早く避難につなげます。
 他にも、古枝地区の防災の取組について具体的に写真などを見せていただきながら教えてもらいました。子ども達は、今村さんの話を聞きながら、古枝地区は防災意識が高い地区であることを実感していました。
 次に、下古枝地区消防団班長の片淵さんから、消防団の防災の取組について話をしていただきました。
 消防団の事前の取組として、土嚢づくりを行っていることを教えてもらいました。そして、消防団倉庫の裏のプレハブ小屋に土嚢が備蓄されていることを知りました。
 次に、消防団の事後の取組として、被害があった箇所の復旧工事を行っていることを説明してもらいました。この写真は、祐徳稲荷神社横を流れる農業用水路の復旧工事です。用水路にたまった石や瓦礫を取り除き、水が流れるようにします。
 また、土砂崩れで山から流れ落ちてきた土砂の撤去作業も行います。被害を受けた家の人達が早く安心して生活できるように手助けを行います。
 他にも、消防団の方々は、災害ゴミの仕分け作業にボランティアとして参加したりもします。子ども達は、片淵さんの話を聞きながら、消防団は、町を守る大切な仕事をしていることを知ると共に、自分達が、地域の人達から守られていることを実感していました。
 さあ、公民館の今村さんと、消防団の片淵さんへの質問タイムの前に、お二人に聞きたいことをみんなで話し合います。地域の防災の取組について、初めて知ることが多かった今日の学習会、活発な話し合いがなされていました。
 子ども達からたくさんの質問がありました。「災害が起きた時の公民館の役割は?」「災害の時に一番使う道具は何か?」「消防団の仕事で一番大変だったことはに何か?」等々。子ども達の防災に対する意識のさらなる高まりを感じました。次の防災学習のテーマは「公助」についてです。鹿島市の取組について学びます。