2022年9月28日水曜日

9月28日(水)5年「田島勝爾」学習会③ 現地学習会

 この日の5、6時間目、第3回目となる「田島勝爾」学習会を行いました。今回の学習会は、鹿島市民図書館の高橋学芸員さんによる現地学習会です。5年生は、13時20分に古枝小学校を出発、田島勝爾氏が初めてミカン畑を開墾した久保山地区の西谷へ行きました。


 現地では、田島勝爾氏のミカン畑を引き継ぎ、今も、ミカン栽培を営んでおられる鶴田英則さんが子ども達を待っていらっしゃいました。鶴田さんにも、今回の学習会に参加していただくことになっています。
 はじめに、高橋さんから、田島勝爾について改めてお話がありました。子ども達は、高橋さんの話を聞きながら、今から100年ほど前、この地で、田島勝爾さんが苦労しながら山を切り開き、ミカン畑を開墾していた姿を思い描いていました。
 石像の下には、当時の人達が、田島勝爾の功績と住民の感謝の気持ちを綴った石碑がありました。その内容について、高橋さんからの説明を受け、子ども達も大きく頷いていました。
 いざ、田島勝爾さんが開墾したミカン畑へ、Let’s GOー!坂道を上って、目の前に広がるミカン畑を目指します。
 ミカンの木には、鶴田さんが、丹念に、愛情込めて育てた早生ミカンがいっぱい実っています。
 子ども達は、田島勝爾さんがミカン畑の開墾を始めたとされるスタート地点に立ちました。高橋さんの説明に真剣に耳を傾ける子ども達。子ども達は、この広大なミカン畑を見渡しながら、田島勝爾さんの偉大さを実感していました。
 子ども達は、鶴田さんから、田島勝爾さんが、水槽のそばに、泥を固めて小さな家を造り、そこで寝泊まりしながら、ミカン畑を開墾されていたという話を聞きました。
 田島勝爾さんのミカン畑からは、有明海と、遠くに大牟田の町が見え、この素晴らしい景色に、子ども達の歓声が上がりました。田島勝爾さんも同じ景色を見ていたんでしょうね。
 田島勝爾さんが開墾したミカン畑を下って、次に向かったのは、「田島先生頌徳碑」です。これは、田島勝爾さんと9人仲間による共同みかん園の開墾を記念して建てられたもので、当時の開墾を物語る貴重な史跡となっています。
 子ども達は、田島勝爾氏の石像の場所に戻ってきて、鶴田さんとの学習会を行いました。鶴田さんからは、田島勝爾さんとの思い出や、田島勝爾さんの考え方や生き方について話をしていただきました。
 「滅私奉公(めっしほうこう)」鶴田さんが、田島勝爾さんから教えていただいた言葉です。「私心や私欲を捨てて、国や社会などおおやけのために尽くすこと」という意味です。子ども達は、「田島精神」の根幹をなす言葉であることを知りました。
 学習会が終わり、子ども達は、鶴田さんのご好意で、ミカン狩り行いました。田島勝爾さんが開墾したミカン畑で実った早生みかん。子ども達も大喜びでした。
 ミカン畑の坂道で、鶴田さん、高橋さんと一緒に記念写真をパチリ!ミカン、とっても美味しかったよ、エッイーー!
 田島勝爾氏の石像の前でも、記念写真をパチリ!田島勝爾さんのことがよくわかり、とってもいい勉強になりました!田島勝爾さんは、僕達、私達の誇りです!
 田島勝爾先生!子ども達の成長を、これからもずっと見守ってくださいね。