2022年7月24日日曜日

7月19日(火)4年「海洋プラごみ」について学ぶ

 この日の2校時目、4年生を対象に、「海洋プラごみ」の学習会が行われました。この学習会は、鹿島市ラムサール条約推進室の環境教育プログラムの一環として行われるもので、子ども達は、現代の環境問題の一つである「海洋プラスチックごみ」について深く学びました。


 はじめに、今日の環境学習のテーマである「海洋プラスチックごみについて考えよう!」が、鹿島市ラムサール条約推進室の方から提示されました。海洋プラスチックごみ???子ども達の興味・関心が高まります。
 今、世界中の海で起きている「海洋プラスチックごみ」の問題について話がありました。子ども達は、海に暮らしている多くの生き物達が「海洋プラスチックごみ」で苦しんでいる現状がわかり、その深刻さをしっかりと理解していました。
 さて、この「海洋プラスチックごみ」は一体、どこからやって来るのだろう?子ども達は、それが、自分達の身の回りから川を通って海に運ばれていることがわかり、とても驚いていました。
 これは、大雨の後の有明海の海岸の様子です。たくさんの草木や木切れなどのごみが、川を通って海岸に押し寄せています。
 有明海の海岸に押し寄せてきた草木や木切れなどの中に、たくさんのマイクロプラスチックが一緒に流れ着いています。マイクロプラスチックとは、5mmより小さいプラスチックのことで、海の生き物達を最も苦しめているプラスチックごみです。
 それでは、実際に、有明海の海岸に流れ着いた草木や木切れなどのごみの中から、マイクロプラスチックごみを探してみよう!さて、このごみの中から、マイクロプラスチックごみをどれだけ見つけられるかな?
 班ごとに、草木や木切れなどのごみが入ったトレーが2ケース配付されました。ピンセットを使って、そのごみの中からマイクロプラスチックごみを探していきます。
 「これじゃない?」「これかなあ?」「あっ、あったー!」「あっ、見つけたー!」等々、各班のあちこちから子ども達の歓声が上がります。みんなで互いに協力しながら、次々とマイクロプラスチックごみを見つけ出していきます。
 こんなに見つけました!ピース!シャーレの中に入っているマイクロプラスチックごみを見せる子ども達。ホントにたくさんあったんんだね。ビックリですね。
 マイクロプラスチックごみを探す体験をした後、改めて「海洋プラごみ」について鹿島市ラムサール条約推進室の方から話がありました。その中で、1回しか使わないプラスチックを減らすことを目的に2022年4月から始まった「プラスチック資源循環促進法」について話がありました。
 それでは、1回しか使わないプラスチックごみって、一体何だろう?例えば、スーパーで買い物する時に見かける食材載せ用のトレー、ペットボトル、レジ袋、等々。身の回りにたくさんあるよね。
 今年から、給食の牛乳にストローがなくなりました。これも、プラスチック資源循環促進法によるものなんですね。子ども達から「え~!そうなんだー」と声が上がります。環境を守るものだったんですね。
 そして最後に、自分達ができることについて考えました。プラスチックごみを減らす努力をしたり、ゴミを拾ったり、自然環境を守ることの大切さを伝えたり、・・・等々。今日は、子ども達にとって、とても有意義な時間となりました。そして、改めて環境を大切に守っていくことの大切さについて決意を新たにしていました。