古枝小では、この日を「ふれあい人権・道徳の日」と名付け、2時間目に4・5・6年生を対象にした「ふれあい人権講話」を実施しました。子ども達は、この講話を通して、「人権」について深く考えると共に、これからの社会をつくっていくための大事なことを学びました。
今回、お招きした講師の先生は、内田勝也さんです。現在、佐賀市役所に勤務する傍ら、市民活動団体「○○な障がい者の会」を設立され、「だれもが暮らしやすい街づくり」を目指して、講演活動など多方面で活躍されている方です。 |
内田さんは、生まれつき骨が脆く骨折をしやすい「骨形成不全症」という難病をもって生まれてこられました。 |
内田さんは、これまで150回を超える骨折と、20回以上の手術を乗り越えながら、車椅子で生活を送ってこられています。咳やくしゃみをするだけで、肋骨が骨折したり、ペットボトルのキャップを開けるときに、手首をひねって骨折したり、夜眠っているときに寝返りをしただけで骨折したり…等々と、普通考えられないことで何度も骨折をしたそうです。 |
子ども達は、内田さんのお話に、どんどん引き込まれていきました。身動き一つしないで聴き入っている子ども達の姿が印象的でした。 |
内田さんは、話の途中、途中で、子ども達と対話をしながら講話を進めていきました。 |
内田さんは、子ども達に、「一人一人みんな違って、みんないい、いろいろな人が暮らす社会、みんなが笑顔になるためには何が大切なのだろう?」と投げかけました。 |
ハードのバリアフリーは、お金がかかるし、時間と場所が必要で、100点にするのは難しい。それを可能にするのが、ハートのバリアフリー。そして、ハートのバリアフリーをする上で大切なことが、「気づき」「考え」「行動」である。まずは、困っている人に気づき、声掛けをすること。「お手伝いをすることはありますか?」これを覚えてほしい。内田さんが、子ども達に優しく訴えました。 |
そして最後に、内田さんは、子ども達に向かって「一人一人は、この社会の中で大切な存在。困っている人を見かけたら助ける。自分が困ったときは誰かに助けてもらう。」そして「これからの人生いろいろな出来事があります。嬉しいこと、悲しいこと、楽しいこと、辛いこと、自分の命を大切に明るく、楽しく生きてください。」と訴えました。心に残る、あっという間の60分間でした。 |
内田さんの話が終わった後、質問タイムとなりました。子ども達から一斉に手が上がりました。内田さんもビックリ! 今日の内田さんのお話が、いかに子ども達の心へ響いたのかを示す光景でした。 |
「一番うれしかったことは何ですか?」「次に、何に挑戦するのですか?」…等々。次から次に、たくさんの質問が子ども達から出されました。内田さんは、これら一つ一つの質問に丁寧に答えてくださいました。時間が足らなかったのが残念でした。 |
質問タイムが終わり、最後に、ハート型の付箋紙に、一人一人「ハートのバリアフリー宣言!」を書きました。これは、みんなが笑顔になるための行動目標です。自分自身のこれからの行動について、みんな、真剣に書き記していました。 |
そして、子ども達は、自分の「ハートのバリアフリー宣言!」を広用紙に貼っていきました。 |
自分が、これからどのように行動するのか、一人一人、しっかりした行動宣言が貼られていました。ガンバレ、古枝っ子! |