2022年12月21日水曜日

12月20日(火)4年UD講座④ 内田勝也さんとの交流Ⅱ

 4年生は、この日の5、6時間目、佐賀県県民協働課の協力の下、○○な障がい者の会代表の内田勝也さんを再びお招きし、第4回UD講座を実施しました。

 今回の講座の目的は、車椅子体験を通して、車椅子を使用している障がい者の方の理解を深めること、そして、内田さんとのふれあい学習を通して、内田さんの思いや考えなどをよく知り、心のバリアフリーについてさらに深く学習することです。

 なお、車椅子体験では、鹿島市社会福祉協議会からも子ども達のサポートとして参加していただきました。


 まず、内田さんから今日のUD講座について説明がありました。今日は、2つのグループに分かれ、車椅子体験と内田さんとのふれあい学習を交互に行うことを確認しました。
 その後、佐賀県県民協働課の方から、車椅子の乗り方、使用する時の留意点などについて説明がありました。子ども達も、車椅子に乗れるとあってワクワクしていました。
 そして、車椅子体験のコースについて、内田さんから説明がありました。車椅子で4つの活動を体験していきます。
 子ども達も、コースの説明を集中して聴いています。2人ペアで体験し、1人は車椅子に乗り、もう1人は車椅子に乗っている人に「手伝うことはありませんか?」と声をかけ支援を行います。上手くできるかなあ~。
 子ども達は2つのグループに分かれます。まず、車椅子体験に取り組むグループが整列します。やや緊張気味の子ども達。ガンバレ!4年生ー。
 もう1つのグループは、内田さんとのふれあい学習を行うため、会議室へ内田さんと一緒に移動します。移動中も、内田さんと積極的に言葉を交わす子ども達でした。
 体育館では、車椅子体験がスタートしました。佐賀県県民協働課の方からの説明を思い出しながら、車椅子に乗る子ども達。上手に乗れてます。
 最初の車椅子体験は、カラーコーンの間を車椅子で通り抜ける体験です。しかし、カラーコーンの間を大変狭くしている箇所は上手く通れません。ペアの人が「何かお手伝いすることはありませんか?」と声をかけます。ペアの人が車椅子の方が通りやすいように、カラーコーンの幅を広げてやります。
 次に、困り感を体験するのは、‟高さ”です。車椅子に乗ってみて初めて分かる‟高さ”の困り感。「何かお手伝いすることはありませんか?」もう1人のペアが、車椅子に乗っている人の困り感に気づいて声をかけます。「一番上にあるジュースを取ってください」実際の場面を想定して疑似体験を行います。
 次は、‟低さ”です。車椅子で生活している人にとって、低いところにある物も取ることができません。もう1人のペアが「何かお手伝いすることはありませんか?」と声をかけます。「スペードのエースを取ってください」実際の場面を想定して疑似体験を行います。
 最後は、‟段差”の困り感を体験します。マットの上を乗り越えられないのを見て、声をかけます。「何かお手伝いすることはありませんか?」そして、マットを乗り越える手伝いをします。その時も「今から、前を持ち上げます」と声をかけます。車椅子に乗っている人のことを常に考えながら行動します。
 一方、会議室では、内田さんとのふれあい学習が行われていました。内田さんから「質問がある人?」と声がかかります。子ども達の手が一斉に上がります。
 内田さんにいろんな質問をする子ども達。「車椅子で頑張っていることは何か?」「3つのさで一番きついのはどれか?」「障害があってメリットはあるか?」「骨折の中で一番痛かったのは?」「願いが1つ叶えられたら、神様に何をお願いする?」等々。内田さんは、子ども達の素朴な疑問に、一つ一つ丁寧に答えてくださいました。
 内田さんの答えた内容をしっかりとメモする子ども達。ふれあい学習は、1グループで約30分の時間しかありませんでしたが、子ども達にとって大変有意義な時間となりました。
 内田さんとのふれあい学習の時間があっという間に過ぎてしまいました。内田さんを体育館へ再び誘導する子ども達。子ども達は、体育館への移動中も、内田さんにたくさんの質問をしていました。
 最後に、自分の「ハートのバリアフリー宣言!」です。みんな、次々と広用紙に貼っていきました。自分が、これからどうするのか?、一人一人しっかりと行動宣言ができていました。ガンバレ!4年生ー。
 2日間にわたって行われた内田さんとのUD講座が終了し、子ども達から内田さんへお礼の言葉と古枝小校歌が贈られました。子ども達は、感謝の気持ちを込めて、校歌を高らかに歌いました。内田さんからとても大切なことを学んだ2日間でした。内田さん、私達のために古枝小に来てくださり、ありがとうございました。