2022年11月13日日曜日

11月11日(金)4年UD講座② 視覚障がい者との交流Ⅱ

 4年生は、一日フリー授業参観の日の5、6時間目を使って、第2回UD講座を行いました。今回も、視覚障がい者の山下さんご夫婦、視覚障がい者支援部「てんとうむし」や佐賀県県民協働課の皆さんに来ていただき、前回の学習を生かして、視覚障がい者の方との交流活動に取り組みました。


 まずは、本日の交流活動の内容と流れについて説明がありました。今回は、A班、B班の2つの班に分かれて活動を行います。1つの班は、山下さんご夫婦に学校の施設を案内する「学校案内」活動です。もう1つの班は、点字を学びます。この2つの活動を2班が交互に行っていきます。
 いよいよ本日の交流活動のメインイベントである「学校案内」活動です。A班の子ども達が、山下満枝さんを上手にリードしながら、運動場の遊具広場に向かいます。
 子ども達が、遊具広場でまず案内したのは、吊り輪です。山下満枝さんにも、吊り輪にぶら下がってもらい、感覚を体験してもらいました。
 次に、ブランコです。目が見えない山下満枝さんがわかるように、ブランコに触ってもらいながら、一生懸命説明します。
 そして、ブランコにも乗ってもらい、乗った時の感覚を体験してもらいます。子ども達の山下満枝さんのことを考えながら案内する姿が素敵です。
 山下光義さんを案内する班は、放課後クラブの建物を案内しています。放課後クラブの説明もしっかりと伝えていました。
 山下光義さんにも遊具の紹介をしました。子ども達は、どんな遊具なのかをイメージしてもらうために、ロープやたくさん積んであるタイヤなどに直接触れてもらいながら一生懸命に説明をしました。
 実際に、山下光義さんにロープをつたって登ってもらい、どんな風に遊ぶのかを体感してもらいました。山下さんも大いに楽しんでいました。
 次に、運動場の南門にある二宮金次郎像を案内しました。実際に、二宮金次郎像に触ってもらいました。
 次の紹介する場所に向かう子ども達。山下さんをしっかりとリードしながら、会話が弾みます。子ども達も、移動する間、山下さんへいろいろなことを質問していました。山下さんも、子ども達にいろんなことを尋ねます。さらに、相互理解が深まってきます。
 A班が山下さんご夫婦を学校の案内をしている間、B班は、教室で、点字の学習を行いました。まず、視覚障がい者支援部「てんとうむし」の南さんから、点字について説明がありました。
 点字を作るボードを使って、点字作成に取り組む子ども達。山下さんへのメッセージを一生懸命作っています。
 6時間目は、B班の子ども達が学校案内を行います。山下満枝さんを上手にリードしながら、まず訪れたのは、体育館です。
 体育館では、体育館倉庫を案内しました。体育館倉庫の説明をした後、倉庫にあったバスケットボールを触ってもらいました。
 一生懸命にパソコンのことを説明する子ども達。そして、山下さんには、子ども達が使っているパソコンにも触ってもらいました。
 中庭にある遊具を案内しました。山下さんにシーソーに乗ってもらい、どんな遊具なのかを体感してもらいました。
 自分達で作った点字のメッセージを山下さんに手渡します。子ども達が作った点字のメッセージには、自分の名前や好きな物が書いてあります。山下さんに読んでもらい、点字が正しく書けているのか、確認してもらいました。山下さんは、子ども達が一生懸命に作ったメッセージにとっても感激されておられました。
 今日の交流活動が終わり、視覚障がい者支援部「てんとうむし」の南さんから「古枝小学校の心のバリアフリーは満開です!」と最高のお褒めの言葉をいただきました。それを聞いて、子ども達の顔も笑顔で満開になりました。
 子ども達からのお礼の言葉に答える山下さん。山下さんから子ども達に「鹿島の町で遭ったら、声をかけてください」と話があり、「ハイ!」と大きな声で返事する子ども達でした。