2021年9月30日木曜日

9月22日(水)5年竹ノ木庭水道学習会・見学ウォーク

 本日5年生は、4時間目に、5年1組の教室へ鹿島市教育委員会学芸員の高橋研一さんをお招きし、竹ノ木庭水道学習会を行いました。そして午後からは、実際に竹ノ木庭地区へ行き、竹ノ木庭水道を歩きました。この学習は、昨年度から、5年生の米作り体験学習の一環として企画実施しているものです。


 まず、高橋さんから、竹ノ木庭地区がどこにあるのか、航空写真を見ながら、説明がありました。谷間になっているのが、古枝の中尾地区です。竹ノ木庭地区がいかに高い位置にあるのかが分かります。
 さて、竹ノ木庭地区の人達は、どこからやってきたのでしょう。神社にある鐘にヒントがありました。鐘に彫られている文字を見ると、「西葉」という地名が載っています。そうです。竹ノ木庭地区の人達は、七浦の西葉地区からやってきたことが分かります。
 高橋さんの話は、子ども達にとって、とても分かりやすい面白い内容でした。子ども達は、高橋さんから竹ノ木庭の地名の由来や水道の歴史、嶽水道と竹ノ木庭水道の違いなどの話を聞いたり、質問をしたりして、竹ノ木庭についての知識を深めました。
 午後1時40分、はじめに、スタート地点のため池そばで、高橋さんから現地説明がありました。子ども達は現地で、4時間目に聞いた話を確認しました。
 さあ、いよいよ竹ノ木庭水道見学ウォークのスタートです!水道に木漏れ日が差し込んで、ほんと気持ちいいですね。
 歩く距離は、約1㎞です。滑らかな傾斜の水道が敷かれ、その中を、冷たい透き通った水が気持ちよく流れています。約300年近く前の竹ノ木庭地区住民の方々の土木技術の素晴らしさを感じます。
 水面を反射する光で、水道の上の緑がゆらゆらと美しく映えています。
 歩くこと約40分、ゴールに到着!ここで、子ども達は、高橋さんから、水源についての説明を聞きました。
 高橋さんの現地説明の後、ゴール地点に竹ノ木庭の山から湧き水が引かれていました。みんなで、湧き水をいただきました。子ども達からは「冷たーい!わぁ~、美味しい―!」と感染が上がりました。これこそ、山の恵みのありがたさですね。
 ゴール地点から、さらに上流の方にも水道が引かれています。これは、300年近く前に造った当時の姿の水道です。今も30m近く残っています。子ども達は、班ごとに当時の水道を見に行きました。
 300年近く前の当時の水道沿いを約30mほど進むと、水源に辿り着きました。今から300年ほど前の竹ノ木庭地区の人達が苦労して、この水源を見つけ、水道を造ったんだと思うと、何とも感慨深いですね。
 水源の上の方に「水神様」が祀ってありました。これは、300年ほど前に竹ノ木庭の住民の人達が、毎年竹ノ木庭の集落に水を送ってくれている「水神様」に対して感謝の気持ちを表したものです。今も大切にされています。
 「ありがとうございます。水神様」子ども達も、水神様に感謝の気持ちを表します。そして、このように、日本人は昔から自然の恵みにいつも感謝の気持ちを表していたことを知りました。
 最後に、みんなで記念写真を撮りました!最高ー!竹ノ木庭水道!ハイ、チーズ!パチリ。