4年生は、この日の昼休みから6時間目までの時間を使って、○○な障がい者の会代表の内田勝也さんをお招きし、第3回UD講座を実施しました。当初は、5回実施する予定でしたが、新型コロナの急拡大の影響で、今回が最後の講座となりました。子ども達は、車椅子を体験したり、内田さんの講話を聴いたりして、心のバリアフリーについて真剣に考えました。
内田さんの講話の前に、子ども達は昼休み、体育館に集まり、車椅子体験を行いました。まず、内田さんから、車椅子の乗り方や気をつけることなどについて話がありました。 |
いよいよ、車椅子体験のスタートです。教えてもらったことをみんなで確認しながら動かしてみます。 |
さすが、子ども達です。呑み込みが早いですね~。みんな上手に車椅子を動かすことができるようになりました。 |
昼休みの車椅子体験が終わり、5時間目、内田さんの講話となりました。内田さんは、現在、佐賀市役所に勤務する傍ら、市民活動団体「○○な障がい者の会」を設立され、「だれもが暮らしやすい街づくり」を目指して、講演活動など多方面で活躍されている方です。 |
内田さんは、これまで150回を超える骨折と、20回以上の手術を乗り越えながら、車椅子での生活を送ってこられています。咳やくしゃみをするだけで、肋骨が骨折したり、ペットボトルのキャップを開ける時に、手首をひねって骨折したり、夜眠っている時に寝返りをしただけで骨折したり、・・・等々と、普通考えられないことで何度も骨折をしたそうです。 |
また、内田さんは、小学校の時の同級生や中学校、高校生の時の同級生のお陰で、楽しい学校生活を送ることができたことを話されました。子ども達は、何よりも大切なことは、人のことを思いやる気持ちや相手のことを考えて行動することであることなどを学びました。 |
内田さんは、今日、自分一人で、列車とバスに乗って古枝小学校に来たことを話されました。使用したバスは、ノンステップバスです。内田さんは、県内のバス会社などにお願いして、ノンステップバスを導入してもらう活動も行っておられます。 |
内田さんは、旅行することが大好きで、いろんな所へ行かれているそうです。子ども達は、海外旅行の経験もあると聞いてビックリしながらも、キラキラと目が輝いていました。 |
内田さんは、旅行に行った先でいろいろと「困ったなあ」と思うことがあったことを紹介されました。高い所にある物が取れなかったり、段差があって進めなかったり、狭い所が通り抜けられなかったり、急な坂道で転びそうになったり、・・・等々。 |
また、内田さんは、子ども達に「一人一人みんな違って、みんないい、色々な人が暮らす社会、みんなが笑顔になるためには、何が大切だろう?」と語りかけます。 |
内田さんは、3つの‟あい”、「認めあい」「助けあい」「支えあい」の必要性について話されました。そして、これこそが「心のバリアフリー」であることを伝えました。子ども達も大きく頷いていました。 |
ハードのバリアフリーは、お金がかかるし、時間と場所が必要で、100点にするのは難しい。それを可能にするのが、ハート(心)のバリアフリー。そして、ハートのバリアフリーをする上で大切なことが、「気づき」「考え」「行動」であると話されました。 |
そして、まずは困っていることに気づくことが大切で、気づいたら声掛けをすること、「お手伝いをすることはありますか?」これを覚えてほしい。内田さんが、子ども達に優しく訴えました。 |
内田さんの講話が終わった後、車椅子で生活している人が困ることの体験をしました。これは、高い所にある物を取ろうとしている場面です。やはり、車椅子からは難しいですね。 |
高い所も困りますが、低い所にある物を取ろうとするのも大変です。「取れないよう~」思わず声が出ます。 |
マットを敷いて、段差の体験もしました。なかなか進めません。こんな光景に出会ったらどうするか?困っている人を見かけた時の声かけの練習もしました。腰を屈め、車椅子に乗っている人の目線で「何かお手伝いすることはありませんか?」上手にできました。みんなから大きな拍手です! |
最後に、自分の「ハートのバリアフリー宣言!」です。みんな、次々と広用紙に貼っていきました。 |
自分が、これからどのように行動するのか、一人一人、しっかりと行動宣言ができてました。ガンバレ!4年生ー。 |
UD講座が終わり、内田さんの周りに子ども達が集まってきます。質問攻めにあう内田さん。今日の講座は、4年生の時のいい思い出になったようです。内田さん、本年度も古枝小学校に来てくださりありがとうございました。 |